(コラム)一期一会の「ばんえい競馬」、一生一度は「ばんえい記念」 by NO GUTS,NO GLORY.
Posted at 08/03/20 PermaLink»
NO GUTS,NO GLORY.さんより寄稿して頂きました
コラムをご紹介します。
『一期一会の「ばんえい競馬」、一生一度は「ばんえい記念」』
私が初めてばんえい競馬と出会ったのは、かれこれ15年くらい前のことだろうか。出版社に勤める友人が縁で、某小説家の先生と出会った事がきっかけだった。
その先生は競馬が大好きだった。対象的に出版社の友人は競馬が苦手だった。そして、その先生との食事会があり、その食事会を盛り上げるために、競馬が好きだった私に白刃の矢を立てて、先生との食事会を乗り切ろうとしたのだった。
そして、先生おススメの中華料理店に行くこととなった。当時の私は、単純にその作家先生で出会えることの面白さと、タダで高級中華が味わえるという触れ込みで喜んではいたが、友人の仕事に悪影響を与えてはいけないと思い、緊張しながら現場へ向かったことは今でも覚えている。
しかし、いざ食事会が始まると、そんな不安は杞憂に終わった。初対面の私に本当に優しく接して下さり、競馬の話になると先生は話が止まらなくなる。ハイセイコー、ダイナガリバー、オグリキャップ、トウカイテイオーなど、先生が好きな数多くの名馬の話、関係者の話が次々と出てくる。競馬を始めて間もない自分にとって、知らない馬の話も多かったが、先生の話術の素晴らしさもあって、話に引き込まれていった。食べるより喋る。そんな感じで競馬談義の時間が過ぎていったのだった。
インターネットの普及していない時代。過去の名馬の話を知るのは、優駿とかの競馬雑誌だったり、こういった生の声しかなかった時代。語り部としての先生は、本当に楽しそうだった。
そして、話はいよいよ「ばんえい競馬」の話へと流れていく。
先生「ところで君は、ばんえい競馬って知っているかい?」
私「ばんえい?ですか」
先生「ばんえい競馬って聞いたこともないかい?」
私「すみません。知りませんし、聞いたこともないです。」
先生「それは一生の恥だ。今度連れて行ってあげよう」
私 「えっ?!連れていってくれるんですか?」
先生「競馬好きの若者が、ばんえい競馬を知らないのでは困るからな(笑)」
こんなやり取りの後、先生は、ばんえい競馬について話始めました。
サラブレッドとは全く違う種類の馬が、ソリを曳いてレースをすること。
山(障害)を2つ超える、直線200mのレースであること。
ソリを曳くからゴールはハナ先じゃなくて、ソリの後ろが入った時がゴールだってこと。
などなど・・・
先生「まあでも、実際観に行かないと分からないだろうからさ。」「来月末の土日は空いてるかい?」
私「本当に宜しいのですか?会って間もないのに?」
先生「○○君の友人なんだし、競馬が取り持ってくれた縁だから、ぜひ一緒に来なさい」
そして、1ケ月後・・・・
空港に行って驚いたのは、同行者の数。
先生がお世話になっている出版社の方々や先生の友人など総勢30名近く。
そして、飛行機の中に乗り、更に驚かされたのは、私の隣は友人ではなく、
隣の座席には、ちょっと強面なA先生が・・・
緊張しながら席に着いた私だったが、このA先生も気さくな方で、色々と話しかけてくれた。偶然にも私が勤めている会社の役員がA先生の同級生だったから、更に盛り上がった。もっともA先生はギャンブル大好きで、飛行機の中は、ずっとギャンブル話。特に手本引の話は本当に面白かったが、(機内では終わらず、宿泊先でも話を伺ったほど)とにかくそんな衝撃を受けながら、一行は千歳からバスに乗り、岩見沢競馬場へと向かったのだった。
そして、私は生まれて初めて岩見沢競馬場に行き、「ばんえい競馬」なるものを見た。
何もかも、初めての経験ということもあるが、
これまでの競馬観がひっくり返る衝撃を受けた。
ディープインパクトどころではない。本当に凄い衝撃だった・・・
「馬がデカイ」
「脚も体もビックリBIGサイズ」
「騎手が馬に乗らず、ソリを曳く」
「逃げてても、障害前でみんな停止する」(逃げ切ればいいじゃん)
「ファンが一緒に歩きながら、応援している」
「山越えのド迫力」(先生曰く、これで便秘が解消するらしい)
「ゴールしたと思ったら、ゴールライン上で止まって他の馬に差される」
今なら、ネットでレースシーンとかも簡単に見れるけど、当時はそんなものないから、目の前で見ているものの凄さに、ただただ圧倒された。
いやー・・・・本当にびっくりした。
そして、更に驚いたのが、先生の的中率の高さ。馬券の買い方は知っているけど、どのように買っていいのか分らないこともあり、先生に注目馬を伺いながらの馬券購入でしたが、次々と先生の注目馬が好走するのです。複勝なら100%といった状態でした。
お陰で、ばんえい競馬デビューは6戦5勝。その中の1レースは万馬券だったりしたので、先生様様の1日でした。
この出会いがきっかけで、以後は、毎年必ず、先生に連れて行って頂いたり、自身の北海道旅行に、ばんえい競馬を組みいれたりしていました。
そんな中、昨年の存廃問題や、地方競馬に行こうBLOGでの「ばんえい記念」の凄さから、ばんえい記念を1度は見ておきたいという思いを強くして昨年初めて「ばんえい記念」を体験しました。
これがまた凄いの一言。
下手な言葉では言い表せない凄いレースでした。
LIVEで見てこその価値があるレース。
ばんえい競馬を知らないのが、一生の恥と言われ体験した「ばんえい競馬」
存廃問題でのニュースや、ネットが普及した今なら、知らないという人は少ないでしょうが、
北海道以外の人にしてみれば、中々観にいけるものではないかもしれません。
でも、知っているだけじゃ、勿体無いと思う。
是非、一度、LIVEで見て欲しい。
そして、出来れば「ばんえい記念」を・・・
一期一会の「ばんえい競馬」、一生一度は「ばんえい記念」
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