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(重賞回顧)2000年第50回安田記念~優勝馬:フェアリーキングプローン~

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競馬ファンにとって、
これほど「海外競馬」に悩まされた1週間も
なかったのではないか。
週の前半、
多くの競馬ファンはこの安田記念における注目馬として、
ディクタットの名前を挙げていた。
ダリル・ホランドが騎乗した京王杯スプリングカップは6着。
しかしこの安田記念ではあのランフランコ・デットーリ騎手が
騎乗するという。
デットーリ騎手が乗るなら狙わない訳にはいかないだろう。
そんな評判が上がる中、
大変なニュースが飛び込んできた。
そのデットーリ騎手が飛行機事故に遭ったという。

デットーリ騎手の命に別状はなかった。
しかし負傷しており、
来日して騎乗できる状態ではない。
誰が乗るのか?
安田記念の枠順が確定した時点では、
鞍上の欄は「不明」となっていた。
代わりに騎乗する騎手の名前が決まったのは
枠順が決まった後のことだった。
その名前はダラ・オドノヒュー騎手。
以前にも来日したことはあった。
しかし私も含めた日本の多くの競馬ファンには
あまり馴染みのない名前だった。
「ゴドルフィンのスーパーサブ」と呼ばれる騎手だという話が
どこからか流れた。
だがそれでも半信半疑だった。
ネット上で「オドノヒューって誰?」という声が
いくつか上がっていたのを記憶している。

そのオドノヒュー騎手だが、
デットーリ騎手の代役を担うにふさわしい騎乗を見せて、
ディクタットを2着に持ってきた。
だがそのディクタットに1馬身1/4差で先着して
優勝した馬の名前に更に驚かされることになる。
フェアリーキングプローン。
香港からやって来た馬だった。
単勝10番人気。
全く注目されていない馬だった。
香港スプリントでは勝っていたが、
マイル戦ではどうなのか?
これなら日本のスティンガーやキングヘイローの方が
勝ち負けになるのでは?
そんな戦前の予想が完全に覆された結果だった。

レース後の静まり返った東京競馬場内が印象深い。
デットーリ騎手の代役の評価に悩まされ、
軽視していた香港馬に勝利を奪われる。
だがこれが国際化を図る日本競馬界の姿なのだ。
この日、東京競馬場に集まったファンは、
そんな時代の変化を感じていたに違いない。

2000年6月4日(日)
東京11R
第50回安田記念(G1)
東京・芝1600メートル

1着6枠12番フェアリーキングプローン(58・フラッド)1分33秒9
2着5枠10番ディクタット(58・オドノヒュー) 1 1/4
3着5枠 9番キングヘイロー(58・福永祐一) クビ
4着3枠 6番スティンガー(56・田中勝春) 3/4
5着7枠15番トロットスター(58・横山賀一) クビ

 

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