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(独り言)騎手による「予想」

気ままな競馬ノート » 01)重賞回顧 » (独り言)騎手による「予想」

2008年5月6日(火)、
かきつばた記念当日の名古屋競馬場でのことである。
この日、場内で行われた予想イベントが非常に印象に残っている。
登場したのは福永祐一騎手と合田直弘さん。
かきつばた記念に騎乗予定がなかった福永祐一騎手はこの日、
「馬券を買うことが出来る」立場。
だからこそ実現した予想イベントだったのだろう。

「こういう買い方って、何ていうの?
普段、馬券を買わないからわからなくて・・・」
と言いながらも、
色々と興味深い話をしていたのを思い出す。
あるレースで1頭だけ力が抜けていると思われる馬がいたのだが、
こんな時に他の馬に乗る騎手が何を考えているのか?を説明したり、
かきつばた記念に出走するあるJRA馬について
「この馬は確かに前に行く馬だけど、
実はゲートはそれほど速くないです。
気合をつけて前に行かないと・・・」などと、
メディアでもあまり語られることがないポイントを語ってくれたり・・・。
個人的に印象に残っているのは、
このかきつばた記念に出走していたシルヴァーゼット(大井)に騎乗の
御神本訓史騎手(大井)について、
「御神本君は地方競馬で最も上手い騎手だと、僕は思いますよ」
と語っていた事。
騎手ならではの目線というものが面白く思えた瞬間だった。

その福永祐一騎手だが、
最近は地方競馬のイベント企画に登場する機会が多い。
高知競馬では重賞・福永洋一記念だけではなく、
「夜さ恋ナイター」の2周年記念イベントにも武豊騎手と共に登場。
15日(月)には盛岡競馬場で行われる
JRA所属騎手と岩手競馬所属騎手との対抗戦に出場。
翌16日(火)には佐賀競馬場で
川田将雅騎手とトークショーを行うとのこと。
14日(日)は札幌で騎乗予定だから、
札幌⇒盛岡⇒佐賀と日本列島を横断する活躍ぶりだ。
「天才」と呼ばれた父・洋一氏とはタイプは違うかもしれない。
しかしこうして地方競馬のイベントに登場して
現地の盛り上げに一役買おうとするその姿勢は好感が持てる。
そして「騎手ならではの視線」で語る「地方競馬」の話は
興味深いものがある。

同じ「騎手」でありながら、
中央競馬と地方競馬で免許が違う。
おかしな制度である。
しかしその「制度」を巧く利用しているようにも思えるから、
見ているこちらも面白くなってくる。
JRAのレースにおいて、
似たような話を披露している地方所属騎手もいる。
例えば兵庫の木村健騎手。
彼が関西のスポーツ紙で予想コラムを書いている事を
昨年の秋華賞の時に知った。
本命はショウリュウムーン。
自らが手綱を取り、
チューリップ賞を制した馬だから、
当然思い入れもあるだろう。
だがその後の戦績について
「こんなものではない」と言い切るあたりに
興味を抱いたのは私だけだろうか?
「今回は買いかな?」と思った人も、
「どこかでまたキムタケが乗らないかな?」とか
思った人もいたに違いない。

交流戦に騎乗していない限り、
中央の騎手は地方競馬について、
反対に地方競馬の騎手は中央競馬について、
馬券を買うことも出来るし、
メディアで予想を公開することも出来る。
この「制度」の裏を突くような企画は大いにやって欲しい。
その為には、
彼らから興味深い話題を引き出す工夫も必要なのだとは思うが。
それでも特に地方所属騎手にとっては、
JRAのファンに所属する競馬場をPRする
いいきっかけになるのだから。

でも予想そのものは
あくまで参考程度に留めておいた方がいいだろう。
前述の福永祐一騎手も名古屋ではあまり当たっていなかったし、
秋華賞で木村健騎手が推したショウリュウムーンは来なかったし。
予想とはあくまでそういうモノである。
「騎手目線で見る競馬の話」を楽しむことができれば
それでいいのだと思う。
 

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