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(独り言)金沢で改めて思ったこと

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レディースジョッキーズシリーズ(LJS)金沢ラウンドでのこと。
パドックや馬場入場時に
騎乗した女性騎手と厩務員が談笑している様子が
何度か見られた。
金沢競馬に所属の女性騎手はいない。
もしかするとこれが初対面なのかもしれないのだが、
彼女たちの緊張をほぐそうとしていたのだろうか。
地元の厩務員たちも楽しそうに見える。

この日の最終レース後に
「レディスジョッキーローズカップ」という、
ポニーのレースが行われた。
LJSでも騎乗した女性騎手たちに、
元高崎競馬の赤見千尋さん、
更に昨年のJRA・東京競馬場での
「ジョッキーベイビーズ」に出場した小学生の姿もある。
出走するポニーの中には親子まで。
子馬の方に騎乗しているのは小さな人形・・・。
この楽しいイベントの馬場入場時、
この日は完全に「脇役」となってしまった
金沢の男性騎手たちも出走するポニーたちを出迎えた。
しゃがみ込んで小さな馬たちの鼻面を撫でる
男性騎手たちもこの光景を楽しんでいた。

もちろん楽しんでいたのはこうした関係者たちばかりではない。
この日、LJS以外のレースでも
いくつかのレースで騎乗があった宮下瞳(愛知)に、
「瞳!次は買うぞ!頼んだぞ!」と声をかける
オッサンの姿があった。
名古屋競馬の場外発売で彼女を知っているのかもしれないが、
その騎乗ぶりをどのくらい生で見ているのだろうか?
JR金沢駅から競馬場へ向かう送迎バスの中では
LJSに出場する女性騎手たちについて、
熱く語るオッサンも。
どうやって彼女たちの情報を手に入れるのだろう?

所属の女性騎手がいないのにLJSをやってしまう金沢競馬。
女性騎手がいるのに
「ウチの馬に女の子なんか乗せられるか」と、
馬主会に主催者が提案した女性騎手招待競走案を拒否された
競馬場もあると聞く。
そんな競馬場に比べて金沢競馬の関係者は
女性騎手戦への理解が深いことに驚かされる。

今年金沢にはイヌワシ賞、白山大賞典、LJSと3回足を運んだ。
地元の馬をよく知らない私のようなヨソ者にもやさしい競馬場だと思う。
専門紙が分かりやすい。
「きびきび型」「ゆったり型」など、
日頃のパドックの様子を紹介している専門紙はJRAにもない。
この日のLJS2競走については、
各馬の短評や厩舎のコメントに
「頭の高い走りですからね。
シャドーロールの効果はあっても、
テン乗りだと難しいかもしれません。」
などと「テン乗り」についての記述が目立つ。
全ての騎手がその騎乗馬と初めてコンビを組むLJSだけに、
意識して取材した結果だろう。
夏場のイヌワシ賞時には
「夏負け」にポイントを絞って取材したと思われる
短評・コメントが目立った。
ファンへの情報提供にも工夫が見られる。

金沢で繰り広げられている競馬は面白い。
他地区で見習って欲しい部分もたくさんある。
そして「競馬」をよく知る熱きファンもいる。
それでも他地区と同様、売上は伸びず、
存廃問題が議論される。
もちろん改善すべき部分はあるだろう。
その指摘は避ける。
現状でももう少し盛り上がっていいように思えたからだ。
でも「廃止」の危機が迫っているのか・・・。

楽しい1日を過ごしたからこそ、
それでも報じられる厳しい現状に
ある種の虚しさを憶えた。
「競馬」だけでは解決できない大きな「何か」が
根底にあるに違いない。
でも懸命に頑張る人がいて、足繁く通う人もいる。
どうにかならないのか?
どうすることもできないのか?
東京に戻るバスの中でそんなことを考え続けた。

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