[日記]スペシャルウィークの想い出
例の外出先におります。最近、以前からあった某Wi-Fiサービスとは別に、休憩室に別のWi-Fi環境が設置され(IT企業なもので・・・)、その高速回線を利用して、かきつばた記念(名古屋)を見ておりました。レースの結果と感想については、ノーコメントということで・・・(笑)。
27日(金)に死亡した、スペシャルウィークの話を少々。この馬が現役競走馬として走っていたのは、1997年から1999年にかけてですから、私が「競馬Webサイト管理人」としての活動を始める少し前のことになります。このスペシャルウィークに関して、忘れることが出来ないレースが2つあります。
いずれも古馬となった1999年のレースです。ひとつはこの年の1月に行われたアメリカJCC、そしてもう一つは10月の天皇賞・秋でした。いずれもスペシャルウィークが勝利したレースですが、「スペシャルウィークが勝った」という以外に、もうひとつ大きな共通点があります。どちらのレースも、直前の調教での動きが悪く、スポーツ紙や夕刊紙、専門紙も含めて、「スペシャルウィークがおかしいぞ」という報道が多数あったレースでした。
AJCCの時は単勝1番人気でしたが、オッズは2.0倍でした。G2戦のこの相手なら、1倍台の人気になるべき馬です。前年のダービー馬で、皐月賞3着、菊花賞2着、ジャパンカップ2着という馬だったのですから・・・。そして、そんな不安を覆して勝利した時、「この相手なら、100%に仕上げなくても勝てまっせ」と口取りをしながら言っているかのような、スペシャルウィークの姿を中山競馬場で見ていたことを覚えています。
一方の天皇賞・秋では1番人気ではありませんでした。単勝オッズ6.8倍で4番人気だったのです。前述のAJCCの後、阪神大賞典、天皇賞・春と連勝し、宝塚記念でも2着。そんな馬が4番人気というのは変な話なのですが、秋初戦の京都大賞典でまさかの7着。馬券圏内どころか、掲示板に載ることもできないとは・・・。その京都大賞典での大敗に加えて、また「調教の動きが悪くて・・・」という報道もあり、多くの競馬ファンはスペシャルウィークの評価を下げてしまったのです。私もこの時、スペシャルウィークをノーマークにしていたと記憶しています。
スペシャルウィークが1分58秒0という好タイムでこの天皇賞・秋を制した時、手にしていた専門紙とスポーツ紙を見ながら、「話が違うじゃねーか!!」と思わずつぶやいたことを今でも忘れることができません。そして近くにいた見ず知らずのオッサンと「調教なんてモンは、所詮は練習に過ぎないんだよなあ・・・」というやり取りをし、妙にお互いに納得した記憶が・・・(笑)。
当時はインターネットが今ほど普及しておらず、競馬に関する情報は、競馬専門紙、スポーツ紙、夕刊紙が中心でした。今なら、こうした所からの報道を全部無視して「京都大賞典なんて単なる叩き台ですよ!!」とか言いながら、スペシャルウィーク絡みの馬券を買うことができたかもしれません。その今では全く見ていない情報ばかりですけどね(笑)。
こうした情報に頼らざるを得なかった頃のことを思い出す上で、スペシャルウィークという馬は忘れることができない1頭だったりします。そんな時代の1頭がこの世を去ったのか・・・。ご冥福をお祈りします。
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