[日記]御神本訓史騎手と瀧川寿希也騎手の違い

前日付の続きということで。どうしても、瀧川寿希也騎手のTwitterとFacebookに基づく話になってしまう点についてはお許しを。

前日付でも触れたのですが、

この「厩務員からやり直し」という話に関して、SNSを見ていると、こんな反応をいくつか見かけます。

-御神本訓史騎手(大井)だって、厩務員からやり直しをしているじゃないか!!-

その通りかもしれませんが、当時の御神本訓史騎手と今回の瀧川寿希也騎手とでは、前提となる話が少々異なるように思えるのですが・・・。

御神本訓史騎手の場合は、騎手免許の更新が出来ずに、厩務員という立場を経ています。騎手免許が失効している訳ですから、ルール上も「騎手」という立場ではありません。その為、レースで騎乗したいのであれば、厩務員という身分になった上で、改めて騎手免許試験を受ける必要がありました。

しかし、瀧川寿希也騎手の場合、騎手免許が失効している訳ではありません。ルール上の立場は「騎手」です。ルール上は「騎手」である人に対して「一度引退して、厩務員にならなければ、レース騎乗は出来ない」という条件を科すのは、手続き上、問題があると言わざるを得ないでしょう。パワハラだと指摘する人がいても不思議はないかもしれません。

「ルール上の問題」と「その騎手の素行面での問題」を混同しているように思えます。だから、処分を科す側も、処分を受ける側が納得できるような(反論できないような)根拠に基づく処分が出来ずにいるのだと思います。「ルール」と「素行」は明確に分けて考えないと・・・。

瀧川寿希也騎手も、こうした点を指摘するのであれば、前日付でも紹介した

というツイートに関しては、引退申請をする前に、あるいはこうしてTwitter等で公表する前に、弁護士に相談すべきなのです。この1件、弁護士のような立場の人が介入すると、地方競馬全国協会も、神奈川県川崎競馬組合も、まともな説明や反論は出来ないと思いますよ。調教師会や騎手会なども同様でしょう。ただ、もう引退申請をしてしまったのだとすると、前日付で書いた通り、「本人の申し出により・・・」で全てが終わってしまい、弁護士の出番など無くなってしまうように思えるのですが・・・。

双方共に、こうしたルール上の手続き等を経た上であれば、「朝の調教に来ない奴をレースで乗せることはできない」「SNS等であんなことを言う奴に騎乗依頼は出来ない」という、厩舎ムラの論理に基づく話はアリだろうと思います。ルール上はレース騎乗に問題ないけれど、「瀧川寿希也のような、素行に問題がある奴には騎乗依頼はしない」という話であれば、後は厩舎ムラの中における信頼関係の問題なのですから。ルールに基づいた上で干されるのは、その本人の自己責任でしょうし。ある意味、「鉄拳制裁もご自由に」という理屈も通ると思いますよ。あっ、暴力はイカンか(笑)。

以上、一連の騒動における私の個人的見解ということで。

 

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