[日記]戸田博文調教師の話

このニュースを最初に見た時は、「騎乗停止にはならないが、ラフプレーと言われても仕方がない騎乗に、同じ競走に出走していた馬の調教師が怒った」という話だと思いました。

戸田師が騎手に粗暴な行為で過怠金(netkeiba.com)

しかし、レース映像とパトロールビデオを見る限りだと、

東京2R レース映像はこちら(JRA公式サイトより)

全周パトロールビデオはこちら(JRA公式サイトより)

松若風馬騎手が騎乗したアスターファゴットという2歳未勝利馬はまだ気性面で幼く、フラフラとした走りになってしまう為、騎手としてもあんな乗り方をするしかなかったように、私には思えました。戸田博文調教師が管理するスパニッシュアートに対して「外から蓋をした」という乗り方でもなく、たまたまスパニッシュアートがフラフラと走るアスターファゴットの内側に入ってしまい、スパニッシュアートの三浦皇成騎手は最後まで馬を松若風馬騎手とアスターファゴットの外に出すタイミングがなかった、というだけではないでしょうか。

松若風馬騎手の乗り方に問題があったようには思えません。「競馬ではよくあること」の範疇だと思うのですが・・・。でも、この程度で戸田博文調教師は粗暴な行為に及んでしまったのです。

私は「20万円払え」と言われたら、首を吊るしかないない貧乏人ですので(笑)、この「過怠金20万円」という処分を「甘すぎる」と語る資格はありません。但し、スポーツマンシップという視点や、パワハラの疑いなどを考えると、「この処分でいいのか?」という疑問は確かにあります。

調教師が騎手に対して粗暴な行為に及んだ例で思い出すのは、2000年5月6日(土)の福島11R日光特別の直後、高市圭二調教師が後藤浩輝騎手に対して暴力行為に及んだケースを思い出します。高市圭二調教師の管理馬アサヒウイニングがスタート直後に落馬し(鞍上は橋本広喜騎手)、このレースでイシノイーグルに騎乗していた後藤浩輝騎手がレース後に「カラ馬(アサヒウイニング)が邪魔になった」と報道陣にコメントした為に高市圭二調教師が激怒した、という内容だったと記憶しています。

この時の高市圭二調教師は過怠金10万円でした。調教師免許を取り上げられたり、調教停止になったり、ということはありませんでした。今回の戸田博文調教師に対する処分もその時を前例としてのものだと思われます。

本当にこんな処分でいいのか?については、色々とご意見はあるでしょう。但し、戸田博文調教師は検量室という、多くの人がいる場所での行為でした。かつての高市圭二調教師も、報道陣がいる前だったと記憶しています。どちらも他の人が見ている前だから明らかになった事案だと思いますが、そうではない場所では果たして・・・?これ以上は書きませんけどね。

以上、個人的な見解ということで。

 

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