[日記]有馬記念のレース前に書いておきたいこと

25日(日)の朝9時を過ぎました。自宅アパート近くにあるファーストフード店におります。

今の自宅アパートに引っ越し後、その自宅アパートでの作業が増えています。その理由については別の機会に書きますが、今朝は有馬記念の予想にかなり悩み、疲れ果ててしまったので(笑)、気分転換でここに来ました。

その有馬記念ですが、この日記を書いている当日朝9時10分現在の単勝オッズに少々驚いています。

1番人気は2.9倍でイクイノックス(美浦・木村哲也厩舎)です。

2番人気は3.5倍でタイトルホルダー(美浦・栗田徹厩舎)です。

そうです。単勝オッズ1〜2番人気が関東馬なのです。

私がまだ競馬初心者だった1990年代、既に競馬界は「西高東低」でした。美浦所属の関東馬と、栗東所属の関西馬で、どちらかを選択せよと言われたら、関西馬を選ぶのがセオリーでした。

美浦トレーニングセンターと栗東トレーニングセンターについて、立地や設備から人事に至るまで、その両者の違いについて詳細に解説された記事などを数多く目にしてきました。いわゆる「一口馬主」をやるなら、栗東の馬に出資すべきだ、という人も周囲にたくさんいました。

その違いについては、今日でもほとんど変わっていない筈ですが、1〜2番人気が美浦の馬ですか・・・。競馬を30年以上やっていますが、もしかするとこんな有馬記念は初めてかもしれません。

その両者の違いとは別の論理が働いているのかもしれません。調教師さんは経営者という側面も持っています。

どんなオーナーさんを相手に営業活動をするのか?

そのオーナーさん自身、あるいは調教師さんはトレセンにある施設や在籍するスタッフ以外に、どんな調教施設やスタッフを活用できるのか?

そんな要素が問われている状況下ですので、かつての「西高東低」で全てを語り尽くせなくなっているのでしょう。生産者との関係も色々とあるのでしょうし。

こういう話を面白くないと思う人も多いでしょう。馬券に直結する話とは言い切れない面もありますしね。確かに、調教師や騎手以外の要素が強くなる競馬に対する懸念の声も耳にします。

しかし、関東馬イクイノックスの手綱を取るのが関西所属のクリストフ・ルメール騎手であることからも明らかであるように、古い価値観で競馬を語ることが難しくなっています。「西高東低」とは別の論理で競馬を見る必要があるのかもしれません。

もちろん、イクイノックスも、タイトルホルダーも、レース前に人気になっているだけですので、終わってみればいつものように(?)、関西馬が勝つのかもしれません。個々のレースを見れば、別の結果もたくさん出てくるでしょう。勝負事ですから、経営者の手腕や方針が直結するとは言い難い面もあります。あくまで数多くのレースをデータとして積み上げた上で、傾向として見えてくる話ということでひとつ。

この話は有馬記念の結果が出た後で書いてもあまり意味がありませんので、レース前に書きました。この後はどこかで佐賀の中島記念の予想を書きつつ、有馬記念の発走時刻を待ちたいと思います。

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