[競馬ニュース]7戦7勝馬マジックカーペット不在の「負けられない戦い」を制す!!ブレイヴコールが兵庫ダービー(園田)を逃げ切り勝ち/川原正一騎手(兵庫)は兵庫移籍後初のダービージョッキーの座に
全国の地方競馬ファンに大きな衝撃を与えることになった、「マジックカーペット故障」のニュースが駆け巡ったのは、先週末のことだった。無傷の7戦7勝馬、マジックカーペットが戦線離脱したことにより、一転して大混戦となった15日(木)の園田10R兵庫ダービーは、好スタートを決めた川原正一騎手(兵庫)騎乗のブレイヴコール(2番人気)がハナに立ってレースを引っ張る展開に。ブレイヴコールの後方では、それぞれの人馬が駆け引きを繰り広げ、位置取りは二転三転したが、ブレイヴコールはハナを譲らない。
そのブレイヴコールは脚色が衰えないまま、4コーナーから最後の直線に入り、懸命の粘り込みを図る。そのブレイヴコールに迫ったのはスリーピーアイ(6番人気)だった。スリーピーアイはブレイヴコールに並びかけ、2頭が併せ馬のような形でゴール板を通過。だがブレイヴコールは最後まで前を譲らず、アタマ差でスリーピーアイに先着し、ダービー馬の称号を手に入れた。勝ちタイムは2分4秒4(ダート1870メートル、馬場状態は良)。3着にはジンバイッタイ(1番人気)が入り、ナチュラリー(3番人気)は7着に敗れた。
勝ったブレイヴコールはカルストンライトオ産駒の3歳牡馬。昨年の園田ジュニアカップ、そして今年の菊水賞では、いずれもマジックカーペットに敗れて2着。前走の特別戦でもマジックカーペットに敗れていた同馬にとって、そのマジックカーペットがいない今回は「負けられない戦い」だった。通算では5勝目。鞍上の川原正一騎手は、2005年に兵庫に移籍して以降、初めてダービージョッキーの座に輝いた。笠松競馬所属時には、1987年にワイズルーラで東海ダービー(名古屋)を制している。
同馬の全姉ヒメカイドウは2014年のゴールドウィング賞(名古屋)を制している。