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(重賞回顧)2008年第138回天皇賞・秋~優勝馬:ウオッカ~

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「牡馬相手のこのメンバーでどこまで・・・」
牝馬について、
競馬専門紙にそんな短評が載ることがある。
「牝馬は牡馬よりも能力が見劣る」
競馬を始めたばかりの頃、
そんな事を教えてくれた競馬好きの先輩がいたことを思い出す。
そんな「牝馬」の概念を変えてくれたレースだった。

前年の2007年に、
牝馬としては64年ぶりとなる日本ダービー制覇。
ウオッカはそれだけで日本競馬史に残る歴史的な存在の筈だ。
同世代の牡馬よりも強い牝馬なのだから。
だがその牡馬ではなく、
同世代の「牝馬」の中に何度も先着を許していた馬がいた。
この2007年の桜花賞、秋華賞、そして有馬記念。
見方によっては当日に出走取消となったエリザベス女王杯も
「ダイワスカーレットに敗れたレース」と言えるかもしれない。
ウオッカがダイワスカーレットに先着したのは
桜花賞の前哨戦チューリップ賞の一度だけ。
この2008年の春シーズンには安田記念を制している。
だがどんなに牡馬や外国馬に勝っても、
ダイワスカーレットに勝てなければ意味が無い。
そのダイワスカーレットと直接対決の機会が
久しぶりにやってきた。
それがこの年の天皇賞・秋だった。
レースはウオッカ、ダイワスカーレット、
そしてこの年のダービー馬ディープスカイによる三つ巴戦という
図式となった。

1000メートル通過58秒7。
普通の馬ならこんなペースで飛ばせば、
最後の直線、そしてゴール前でバテてしまうに違いない。
だがそんなハイペースでも、
逃げたダイワスカーレットの脚色はなかなか衰えない。
そのダイワスカーレットに2世代のダービー馬、
ディープスカイとウオッカとが襲いかかる。
ゴール板はこの3頭が並んで通過。
スローモーションを見る限り、
ディープスカイは僅かに遅れていることがわかる。
だがダイワスカーレットとウオッカの2頭は・・・?
長い写真判定となった。
緊張の空気はレース後も続く。
その空気が変わったのは着順掲示板の「1着」のところに
ウオッカの馬番「14」が表示された時だった。
勝ったのだ。何度も先着を許したダイワスカーレットに勝ったのだ。

勝ちタイムは1分57秒2のコースレコード。
着順掲示板に表示された「レコード」の赤い文字が
戦いの激しさを物語る。
その着差は「ハナ」。
わずか2センチ差だったという。
「熱き女の闘い」を遥かに超えた名勝負。
「最強馬」の座を賭けた戦いに、
「牡馬」も「牝馬」も関係はないということなのだろう。

2008年11月2日(日)
東京11R
第138回天皇賞・秋(G1)
東京・芝2000メートル

1着7枠14番ウオッカ(56・武豊) 1分57秒2
2着4枠 7番ダイワスカーレット(56・安藤勝己) ハナ
3着1枠 2番ディープスカイ(56・四位洋文) クビ
4着8枠16番カンパニー(58・横山典弘) ハナ
5着2枠 3番エアシェイディ(58・後藤浩輝) クビ

 

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