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(重賞回顧)2001年第6回武蔵野S~優勝馬:クロフネ~

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1600メートル戦の勝ちタイムが1分33秒3。
このタイムに多くの人は驚きの声を上げた。
私も東京競馬場で見ていたが、
「計測ミスでは?」と思ってしまったほどだ。
この数字だけを見ると
多くの人は芝コースで行われたレースだと思うだろう。
芝コースならこのようなタイムが出ても全く不思議はない。

しかしこのタイムは芝ではなく、
ダート1600メートルでのものなのだ。
しかもこの日は上空に青空が広がり、
ダートコースは「良」の発表。
雨の日に見られる「脚抜きの良いダートコース」ではない。
そんな条件下で大変なレコードタイムが出現してしまったのだ。
確かに芝のNHKマイルカップを優勝したG1馬である。
ダービーでも5着に入った実力馬だ。
ダートで勝ち星を挙げる事自体は決して不思議なことではない。
しかし初めてのダート競馬でいきなりレコードタイムを
叩き出してしまうとは。
しかも驚異的なタイムである。
信じられないモノを見てしまった・・・。
東京競馬場全体がそんな空気に包まれた。

クロフネが東京競馬場内のファンを驚かせたのは
タイムだけではない。
その勝ちっぷりも驚きだった。
スタート直後こそ中団に位置していたが、
3コーナーの手前から抑え切れないかのような手応えで
スルスルと前と進出する。
前を行くサウスヴィグラス、
ゲイリーコンドルなどを捕まえたのは4コーナー。
並ぶ間もなく、あっさりと交わして直線で先頭に。
そのスピードの違いは歴然としていた。

直線に入ってもクロフネのスピードは全く衰えない。
衰えないどころか、
どんどん後続を突き放して独走態勢に。
これが初めてのダート戦だった。
これまでダート路線で活躍し続けてきたメンバーを相手に
いきなりこれほどの力の違いを魅せつけるとは・・・。
そんな驚きの声が上がる中、
貫禄さえ漂わせて先頭ゴール。
2着イーグルカフェとの差は9馬身でタイム差は1秒4。
大きな大差がついていた。

本当は翌日の天皇賞・秋に出走するつもりだった。
しかし当時の外国産馬枠から弾き飛ばされる形で
天皇賞・秋は除外。
仕方なく回ったダートの武蔵野S参戦にも思われた。
しかしそのダート戦で見せた驚異的なパフォーマンスは
そんな出来事を忘れさせてくれるほどのものだった。
そして次の日に行われた天皇賞・秋では、
このクロフネを結果的に「弾き飛ばした」形となった
アグネスデジタルが勝利。
外国産馬の出走枠問題も含めて、
様々な議論を呼んだこの週末の競馬で繰り広げられたのは、
予想外のドラマだったのである。


2001年10月27日(土)
東京11R
第6回東京中日スポーツ杯武蔵野S(G3)
東京・ダート1600メートル

1着8枠15番クロフネ(57・武豊) 1分33秒3
2着8枠16番イーグルカフェ(59・田中勝春) 9
3着1枠 1番シンコウスプレンダ(57・横山典弘) 1 1/2
4着4枠 8番エンゲルグレーセ(57・柴田善臣) クビ
5着3枠 5番リージェントブラフ(58・吉田豊) 1 1/4

 

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