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(重賞回顧)2001年第53回阪神ジュベナイルフィリーズ~優勝馬:タムロチェリー~

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欧州地区の競馬シーズンが終了しているこの時期は
日本に様々な外国人騎手が短期免許でやって来る。
更に年末の阪神競馬における開幕週と言えば、
ワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)。
阪神競馬場に世界の名手たち、
そして地方競馬のトップジョッキーがやってくる。

こうした招待騎手たちや短期免許で来日した騎手たちと
JRAの騎手たちを比較しての議論がファンやメディアの間で
活発に行われることがある。
議論が盛んに行われるようになったきっかけについては、
見方・考え方が色々あるだろう。
思えば10年前のこの日も
そんな議論に火をつけるきっかけとなった
1日だったのではないだろうか。

この日行われたWSJSを制したのは
佐賀競馬から参戦した鮫島克也騎手。
この日行われた第3戦、第4戦を制しての見事な逆転優勝に、
佐賀競馬をよく知らない阪神競馬場のファンから
驚きの声が上がる。
世界を知る1日となる筈が、
その前に日本競馬を再認識する1日となる。
優れた日本人騎手はJRAのトップジョッキーばかりではない。
地方競馬にも世界を相手に五角以上に戦うことが出来る騎手がいるのだ。
そしてその鮫島克也騎手の活躍と同様に、
衝撃を受ける結果となったのが
この日のメインレース、
阪神ジュベナイルフィリーズだった。

ハナに立ってレースを引っ張ったアローキャリー。
直線に入って後続が迫ってきても、
懸命の粘り腰を見せながら
直線の急坂を駆け上がってくる。
アローキャリーの鞍上は
アイルランドのキーレン・ファロン騎手。
その馬上でのアクションの激しさからは、
先頭を死守しようというその意気込みが伝わってくる。
あんな追いっぷりを見せる騎手が果たして日本にいるだろうか?

ギリギリ粘り込もうとするファロン騎手とアローキャリー。
しかし最後に外から追い込んだ1頭に先頭を譲る形となった。
その馬の名はタムロチェリー。
馬群の外から飛び込んで
先頭でゴール板を駆け抜けたタムロチェリーの馬上にいたのは
やはりJRAの騎手ではない。
オリビエ・ペリエ騎手だったのである。
ペリエ騎手は2週前のマイルチャンピオンシップをゼンノエルシドで、
前週のジャパンカップをジャングルポケットでそれぞれ勝っている。
何と3週連続でのG1制覇を許すことに。
しかもタムロチェリーは前走のファンタジーSで
10着に敗れていた馬。
小倉2歳Sの勝ち馬とはいえ、
前走で大敗を喫した馬をG1で1着に持ってきてしまうとは・・・。
ペリエ騎手とファロン騎手という外国人騎手のワンツーに、
阪神競馬場はもちろん日本中の競馬ファンが唖然とする事態となった。

3週連続でG1を勝つ外国人騎手に、
懸命の騎乗で2着を死守する外国人騎手。
そして世界の名手との戦いを制する地方競馬所属騎手。
この日の阪神競馬場に
JRA所属騎手たちが活躍する余地は全くなかった。
だからその後に「JRAの騎手たちは何をやっているのか?」
という議論が浮上したことは言うまでない。
そしてその議論は10年を経過した今日も
まだ続いている。
 

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