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(重賞回顧)2010年第17回チューリップ賞~優勝馬:ショウリュウムーン~

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同じ日本国内で騎手免許を有していながら、
騎乗可能な競馬場が
中央競馬が開催される場所と
地方競馬が開催される場所に分かれているというのは、
「日本」とか「世界」とか、
そんなレベルで考えると不思議な気分になる。
地方競馬所属騎手が条件付きで騎乗できる中央競馬のレースが増え、
そんなレースで結果を出すようになると、
そんな制度の問題点を指摘する人も増えるようになった。

一方でそんな不思議な制度であるが故に出来ることもある。
関西地区のスポーツ紙において、
中央競馬の予想コラムを連載する地方競馬所属騎手が存在するのだ。
自分が騎乗する日でなければ馬券を買うことは可能だし、
こうして競馬メディアで予想行為をすることも問題はない。
そう考えると面白い制度と言えるかもしれない。

その中央競馬の予想コラムを書く地方競馬所属騎手とは
園田・姫路競馬のナンバーワンジョッキー、
「キムタケ」こと木村健騎手である。
「当たる」「当たらない」は別にして、
地元の地方競馬でトップを走り続けるトップ騎手が
「馬券を買う立場」からの視点で語る「競馬」というのは興味深い。
関西にお住まいの方々が羨ましく思えるのは私だけだろうか。

2010年10月17日(日)、
アパパネが牝馬3冠を達成した秋華賞当日のことである。
この日、私も京都競馬場に遠征してこのレースを見ていたのだが、
その日の木村健騎手の予想コラムを今でも覚えている。
彼が本命に推した馬はそのアパパネではなかった。
だが彼がアパパネの牝馬3冠に期待していなかったことを
疑問に思う人は少なかったに違いない。
彼が◎を打った馬はショウリュウムーンだったのだ。

ショウリュウムーン。
この年の3月に未勝利戦に続いて連勝の形で
チューリップ賞を制し、
重賞タイトルと桜花賞への出走権を獲得した馬である。
雨で滑りやすくなっていた阪神の芝コースを物ともせず、
鋭い決め手で勝利した馬である。
この勝利に当時は多くのファンが驚いた。
単勝9番人気の伏兵だったこともあるが、
前年の阪神ジュベナイルフィリーズを優勝した
2歳牝馬王者アパパネを破っての勝利だったのだ。
大金星と言っていいだろう。

そしてそのチューリップ賞で
ショウリュウムーンを大金星へ導いた騎手こそが
木村健騎手だったのである。
この日の7Rに地元・兵庫の馬が出走した為に、
阪神で騎乗することになった木村健騎手。
ショウリュウムーンとの出会いも偶然に近いモノだったのかもしれない。
木村健騎手はそのワンチャンスをモノにした。
そしてこれが彼にとっても忘れることが出来ない
JRAでの重賞初勝利となった。

きっと最後の直線での手応えは
手綱を通して忘れることが出来ないものとなっているのだろう。
そしてそのレースでショウリュウムーンはアパパネを破った。
ショウリュウムーンの手綱を取る立場から
この馬の馬券を買う立場に変わっても、
その記憶は鮮明に残っているに違いない。
だからこそ前述の秋華賞での予想コラムでは、
アパパネの牝馬3冠よりもショウリュウムーンに注目したのだろう。

ちなみにこのチューリップ賞以降、
ショウリュウムーンと木村健騎手とのコンビは一度も実現していない。
きっと木村健騎手はショウリュウムーンとの勝負は馬券ではなく、
再び手綱を取る形で挑みたいのではないだろうか?
果たしてその日はやってくるのだろうか?
興味深いところである。

2010年3月6日(土)
阪神11R
第17回チューリップ賞(G3)
阪神・芝1600メートル

1着6枠12番ショウリュウムーン(54・木村健) 1分34秒7
2着8枠16番アパパネ(54・蛯名正義) 3/4
3着2枠 4番エーシンリターンズ(54・岩田康誠) 頭
4着2枠 3番オウケンサクラ(54・小牧太) 1 3/4
5着1枠 2番ラフォルジュルネ(54・藤岡康太) 1/2

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