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(独り言)ダイヤモンドSに思う

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単勝オッズ190.0倍、
ブービー人気のケイアイドウソジンが逃げ切り勝ちを決めた
18日(土)の東京11RダイヤモンドS(G3)。
レース後、この結果に疑問・不満の声を挙げた人は少なくなかった。
代表例として血統評論家・水上学さんのブログ記事を紹介しておこう。


本当にアホくさ(白線の内がわ)


怒りたくなる気持ちは理解できる。
ラップタイムを見るとスタートして8ハロン目に
「13秒9」などという数字が出てくる。
競馬中継番組でパドック解説を務めたある専門紙トラックマンが
「調教並み」と評していたが、
こんなペースならば近5走で二桁着順を続けていた馬が逃げ切ってしまっても
全く不思議はない。
ケイアイドウソジンの鞍上を務めた吉田豊騎手を除く15人の騎手に
憤りを覚えた人も少なくはなかっただろう。

だが同時にこんなことを考えた。
ケイアイドウソジンを楽にする訳にはいかないと考えて
途中からでもハナを奪いに行く騎手がいたとする。
あるいはケイアイドウソジン以外に
ゲートが開いた瞬間から自らがレースを引っ張り、
逃げ切りを狙おうと試みる騎手がいたとする。

その結果として最後の直線で脚を無くして
馬群に飲み込まれてしまったとしたら・・・。

あるいは他の人馬の目標となり、
勝負どころで捕まってしまったとしたら・・・。

馬券を買ってレースを見ている我々ならば、
「積極的なチャレンジ精神の結果だから仕方が無い」
という見方をする人もいるだろう。
しかし競馬サークル内における
その騎手の評価はどうなるのだろうか?
「騎乗ミス」として「もうアイツに騎乗依頼はしない」
という話になってしまうのではないか?
誰かに確認をした訳ではないが、
今回のダイヤモンドSのようなレースになってしまうということは、
そんな想像をするしかないように思える。
「失敗」をして仕事を失うリスクを考えれば、
無難な競馬で「前が止まりませんでした」とコメントする方が
確かに騎手にとっては安全だ。

吉田豊騎手が何故「逃げる」という選択が出来たのか?
これも想像だが、
近走において結果が出ていない馬だけに
ある程度の「冒険」が許される状況にあったということではないだろうか。
全く人気のない馬だった事もあるだろう。
そんな「失敗」しても責められないような状況にならないと、
「騎手」と呼ばれる人たちは
馬券を買って見ている側が期待しているようなレース運びをしてくれないものなのだろうか。

馬券を買う側としては
「あんな結果になるのならば、みんなもっと早く仕掛けて欲しかった」と思っても、
馬を走らせる側や乗っている騎手は
「前に行って脚を無くす形で負けたくない」と考える。
ここ何年か、競馬について、
それぞれの立場がもたらす認識についての「ギャップ」というか、
「ベクトルの違い」の大きさについて指摘しているが、
レースそのものについても
「馬券を買ってレースを楽しむファン」と
「馬を走らせる馬主・調教師・騎手」との思惑が全く異なっていることが
このダイヤモンドSを見ていてよくわかる。

どちらが正しいとか、誰が悪いとか、そんな事を言うつもりは全くない。
だがこの溝を埋める努力なしに、
競馬人気の復活はないように思える。
私は「馬券を買ってレースを見る」立場の人間だが、
それ以外の立場の人にはこのダイヤモンドSは
どんなレースであるように見えたのだろうか?

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