(独り言)G1とJpn1
気ままな競馬ノート » 02)独り言 » (独り言)G1とJpn1
昨年の名古屋JBC直後のことである。JBCクラシックを制したヴァーミリアンについて、
ある競馬評論家が自身のブログで
こんな疑問を投げかけていた。
「ヴァーミリアンのG1勝利数は中央競馬で挙げたものと
地方競馬で挙げたものを分けて報道すべきだ。」
地方競馬好きなら怒りがこみ上げてくるような意見だろう。
私も読んで腹が立った。
しかし一方で冷静に考えた時、
近年地方競馬側で行われる交流G1の中には
彼の意見があてはまる部分もあるように思えて
複雑な気分にもなった。
今年になって、
JRAで行われる平地重賞はレパードSを除いて
全て「G1」「G2」「G3」となった。
「Jpn」の格付けとなるのは地方競馬のものばかり。
船橋競馬場で行われた今年のJBCクラシック・JBCスプリントは「Jpn1」。
その「Jpn1」に挑む現場の人たち、
特にJRAの厩舎関係者たちの意識はどんなモノなのだろう。
「G1」より「Jpn1」は格が落ちるものなのか?
スマートファルコンでJBCクラシックを制した武豊。
優勝騎手インタビューに答えた彼はこんなコメントを残した。
「今年ようやくG1を勝つことができました。
この勢いをこれからも維持していきたいですね。」
今年の前半は怪我の為にレース騎乗することすら出来なかった武豊は
未だに今年のG1戦線未勝利の状態。
このJBCクラシック制覇も正確には「G1制覇」ではなく、
「Jpn1制覇」なのだが、
武豊はこれを「G1勝利」として今年の終盤戦に向けての勢いとしたい、と語る。
彼のコメントを聞いた時、
「それでいいんじゃないかな」と私は思った。
勝負事に「流れ」「勢い」は重要だ。
その勢いに乗るのに「G1」も「Jpn1」も関係ない。
「ジーワン」を勝ったのだ。
どっちの「ジーワン」かは都合がいい方に考えればいいではないか。
武豊はきっとこの勝利は「Jpn1」ではなく「G1」に勝ったという気持ちで、
エリザベス女王杯以降のG1戦線に勢いを持ち込んでいくに違いない。
一方、サマーウインドでJBCスプリントを制した藤岡佑介。
彼は前走の東京盃を勝った時からサマーウインドについて、
1000メートルで行われるJBCスプリントを意識した
レース運びをしている、と発言していた。
この「Jpn1」レースを勝つ、
このことは彼にとってこの秋の大事な仕事の一つであったに違いない。
その仕事を果たした彼はレース後、
馬場をもう1周するウイニングランを披露。
馬上の藤岡佑介は満面の笑みを浮かべていた。
彼も「G1」と「Jpn1」の違いなど全く意識していないように
私には見えた。
初めて勝った「ジーワン」、
一つのテーマを持って挑んだ大きな仕事で
しっかりと結果を残したのだ。
「G1ジョッキー」として胸を張っていいだろう。
制度上の「G1」と「Jpn1」には課題もあるし、
その課題については議論もある。
でもそんな議論とは別に、
その「Jpn1」のタイトルが自らのホースマン人生をプラスにする
いいきっかけにしてもらえれば、
地方競馬の「Jpn1」を見続ける一地方競馬好きとしては嬉しい気分になる。
船橋JBCデーでの武豊と藤岡佑介は
きっとそんなタイプであるに違いない。
ツイート
mixiチェック
メインサイト「WEEKEND DREAM」はこちら