(重賞回顧)2000年第34回4歳牝馬特別~優勝馬:サイコーキララ~
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このレースを語るには、
やはり2年前のチューリップ賞に触れない訳にはいかないだろう。
デビューから3連勝で単勝2.1倍の1番人気に支持された
ファレノプシスが敗れたレースである。
鞍上は石山繁。
デビューから手綱を取り続けていた石山だったが、
その断然の1番人気に応えることが出来ずに4着。
チャンスで答えを出すことが出来なかった若手騎手に、
競馬の世界は甘くはない。
次走の桜花賞から鞍上は武豊となった。
そして桜花賞を快勝。
以降、その手綱は一度も石山の元に戻ることはなかった。
その2年後、
石山に再びチャンスが巡ってくる。
3戦3勝で桜花賞トライアルを迎えた点も、
前走がエルフィンSだった点も同じである。
そして騎乗馬サイコーキララが自厩舎・浜田光正厩舎の
管理馬である事も同じだった。
単勝オッズは1.4倍。
ファンの支持は更に集まることとなった。
同時に2年前のチューリップを思い出したファンも
少なくなかっただろう。
本人も当時の記憶が蘇っていたに違いない。
石山繁はその2年前の悪夢を振り切った。
好位から直線で抜け出す
危なげない勝ちっぷりで、
自らの重賞初制覇を飾ったのである。
2年前に自分が浴びた罵声が
この日は歓声に変わっていた。
レース直後のスポーツ紙の報道で
サイコーキララがチューリップ賞ではなく、
この4歳牝馬特別を目指した理由を知った。
師匠の浜田光正調教師が
2年前のファレノプシスでの悪夢を忘れさせる為の
気遣いだったという。
後に大怪我に見舞われ、
そのまま引退を余儀なくされた石山繁。
自身の引退の日は、
師匠の定年引退の日でもあった。
当日の阪神競馬場で見せた石山の涙に、
ファレノプシスやサイコーキララでの出来事を思い出した人も
少なくはないだろう。
「乗り替わり」が当たり前の時代だからこそ
感じずにはいられない「絆」を思い出せてくれた
二人だったような気がする。
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