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(重賞回顧)2006年第58回朝日杯フューチュリティS~優勝馬:ドリームジャーニー~

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評論家や記者たちは時々、
特定のレースについて
「レベルが高い(低い)」という評価をすることがある。
その基準は時には走破タイムであり、
出走各馬の戦績だったりする。
この年の朝日杯フューチュリティSはどうだっただろうか?
「レベルが高いレース」という評価ではなかったように記憶している。
走破タイムは1分34秒4。
1分33秒台の決着だった年があることを考えると、
確かに物足りないタイムだろう。

だが本当にレベルの低いレースだったのだろうか?
勝ち馬ドリームジャーニーは3年後、
宝塚記念と有馬記念を制して春秋のグランプリホースの座を獲得する。
そして忘れてはならないのは当時の2着馬ローレルゲレイロ。
やはり3年後の2009年に
高松宮記念とスプリンターズSを制しているスプリント王である。
実は「レベルが高いレース」だったのかもしれない。
当時2歳の若駒だった出走馬たちが
本格化するのに3年かかってしまっただけではないのか?
思えば当時、
3年後の彼らの活躍を予言させる出来事があった。

レース後のコメントで、
蛯名正義騎手は「飛びました」という表現を使った。
当時の古馬最強馬ディープインパクトの末脚を
同期の武豊騎手が例えて使った、
その言葉を真似たものだろう。
だがディープインパクトとの比較は別にして、
「飛ぶ」という表現は決して間違いではなかった。
小回りの中山で、
道中は最後方からのレースを強いられたのだ。
しかも馬群の外を回る競馬を余儀なくされる競馬。
それでも前を行く全ての馬を負かして、
先頭でゴール板を駆け抜ける。
当時からケタ違いの脚を持つ馬だったのだろう。
VTRで当時のレースを振り返ると、
3年後の2009年に春秋のグランプリ制覇という
偉業を成し遂げるのも不思議はなかったに違いない。

今年3冠馬となったオルフェーヴルの全兄である。
この年の朝日杯フューチュリティSは
「父・ステイゴールド、母・オリエンタルアート」の下に産まれた
2頭の兄弟馬たちが活躍する物語の第1章なのかもしれない。
そう考えると決して「レベルが高い」とは言えなかった
この年の朝日杯フューチュリティSの見方も
変わってくるのではないだろうか?
この先も成長が期待できる2歳馬たちのG1レースである。
「レベル」などは無関係に、
もっと優しく見守る気持ちが必要なのではないだろうか。


2006年12月10日(日)
中山11R
第58回朝日杯フューチュリティS(G1)
中山・芝1600メートル

1着2枠 3番ドリームジャーニー(55・蛯名正義) 1分34秒4
2着5枠 9番ローレルゲレイロ(55・本田優) 1/2
3着6枠11番オースミダイドウ(55・ペリエ) 3/4
4着4枠 7番フライングアップル(55・北村宏司) クビ
5着3枠 4番マイネルレーニア(55・松岡正海) 3/4

 

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