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(重賞回顧)1998年第46回日経賞~優勝馬:テンジンショウグン~

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2周目の3コーナーで3番手。
4コーナーでは2番手に進出。
そして直線で馬場の中央から先頭へ。
前年の覇者ローゼンカバリーの勝利を
誰もが確信したに違いない。
中山では重賞3勝を挙げているコース巧者である。
単勝2.5倍の1番人気という、
ファンの評価は決して間違ってはいなかった。
先頭に立った瞬間、誰もがそう確信した。

しかし次の瞬間、
中山のファンは皆言葉を失うことになる。
ローゼンカバリーは
直線の坂で並びかけられた1頭に交わされ、
ゴール板手前で更にもう1頭に交わされたのだ。
皆が唖然としたのは
単にローゼンカバリーが負けたからではなかった。

テンジンショウグン。
前年5月の武蔵野Sを最後に障害戦ばかりを
使われるようになる。
このレースが久しぶりの平地競走だった。
単勝オッズは355.7倍。
シンガリ人気の馬だった。

シグナスヒーロー。
前年のダイヤモンドSの後に、
約1年の長期休養を強いられた。
復帰後の2戦は
東京新聞杯12着、ダイヤモンドS9着と一息続き。
叩き3戦目での上積みは見込めても
単勝オッズは39.3倍。
7番人気という評価もやむを得ないところだった。

しかしそのシンガリ人気のテンジンショウグンが
直線の坂でローゼンカバリーに競り勝って1着でゴール板を通過。
7番人気のシグナスヒーローもローゼンカバリーを
クビ差交わして2着に飛び込んでしまったのだ。
一瞬静まり返る中山競馬場。
そしてその静寂は「驚き」のざわめきに変わる。

当時は馬単・3連複・3連単はなかった時代。
そんな時代に馬連の配当は213,370円。
誰もが驚いた結果だった。
競馬という筋書きのないドラマの凄さ、怖さを、
教えられた気分になったのは、
私だけではないだろう。
これも競馬なのである。


1998年3月29日(日)
中山11R
第46回日経賞(G2)
中山・芝2500メートル

1着1枠 1番テンジンショウグン(57・江田照男) 2分34秒4
2着6枠 8番シグナスヒーロー(57・加藤和宏) 1 1/4
3着5枠 6番ローゼンカバリー(58・横山典弘) クビ
4着7枠10番ステイゴールド(56・熊沢重文) 1 1/2
5着5枠 5番マウンテンストーン(57・田中勝春) ハナ

 


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