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(独り言)日本のために泣いてくれた貴方へ

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11日(金)の地震以降、
何かと涙もろくなってしまった気がする。
ちょっとした話で涙が溢れそうになってしまう。
歳のせいもあるのかもしれないけど。

27日(日)は何度泣いてしまっただろうか。
あの日の競馬中継で繰り返し放映されていたのは、
ドバイワールドカップにおいて
ヴィクトワールピサ、トランセンドによる「日本馬ワンツー」の場面。
言うまでもなく、日本競馬史上に残る快挙である。
その瞬間を日本国内が暗く沈んでいる状況下で
迎えることになろうとは・・・。
日本馬たちが見せたパフォーマンスも
もちろん感動させてくれるものだった。
しかし、私は別のあるシーンが繰り返し放映される度に、
その都度、涙が止まらなくなっていた。

レース後、
引き上げてくるヴィクトワールピサのミルコ・デムーロに
馬に乗ったインタビュアーが近づき、マイクを向ける。
マイクの先のミルコ・デムーロは泣いていた。
ドバイワールドカップというレースを制すること自体が、
騎手としてのキャリアを考えれば、
大変大きなことである。
そんな大仕事を成し遂げた事への感動もあっただろう。
だが彼の口から出てきた言葉は違っていた。

「日本のためにも勝ちたかった」

デムーロも自分が何度も騎乗した日本が
どのような状況になっているのか、
もちろん良く知っていた。
自分が騎手としてステップアップするきっかけを与えてくれた日本が、
震災で危機に陥っている。
その日本の状況に心を痛め、
その日本の為に全力を尽くそうとしている。
日本人ではない彼が、
日本の為に必死になっている姿が嬉しかった。

かつて2002年、2003年にシンボリクリスエスで、
2004年にはゼンノロブロイで
有馬記念3連覇したオリビエ・ペリエが、
ある競馬雑誌のインタビューで
「有馬記念」というレースの持つ重要な意味について語っていた記事を、
目にした記憶がある。
凱旋門賞やブリーダーズカップ、ドバイワールドカップなど、
世界の主要なレースに比べると、
日本の有馬記念は決して世界的にメジャーな存在ではない。
しかし1年の締めくくりを大切にする日本人にとって、
その年の最後に行われるG1レースである有馬記念は
誰もが注目するレースなのだということを、
ペリエは数多くの来日経験から学んでいた。
日本で数多くの勝ち星を挙げる外国人騎手たちは、
単に騎乗技術が優れているだけではない。
「日本競馬」を良き理解者だからこそ、
数多くの活躍が出来るのだ。

デムーロもきっと同様なのだろう。
だから日本の危機に直面すれば、
日本の為に頑張ることができる。
きっと単に「騎乗依頼を受けたから」
といった感覚ではないだろう。
あのヴィクトワールピサの背中で流した涙は
そんな意味があったに違いない。

ありがとう、ミルコ。
見事な騎乗で日本の競馬ファンに勇気をくれたこと、
そして日本の為に涙を流してくれたことに
心から感謝します。
 


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