「当たり前の話」なのだけど
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当たり前の話だ、と思われるかもしれません。
でもある世界における成功者となり、
社会的な地位と名声を集める人でも、
「自分の馬が勝つ」という喜びは別物なのだろうなあ。
22日(日)のスプリングSを制したキタサンブラックのオーナー、
北島三郎さんの姿を見ながら、そんな事を思いました。
嬉しそうでしたよ。
勝ちタイムが1分49秒1(芝1800メートル)と
特筆すべきものではありませんし、
1000メートル通過62秒6という緩い流れに恵まれた、
という見方も出来るでしょう。
でも「だから皐月賞は・・・?」とか、そんな事は問題ではないのです。
この日行われたスプリングSというG2戦に勝った、ということ。
そして3戦3勝と無敗のまま、皐月賞に挑むことが出来る、ということ。
キタサンブラックという馬に関わる人々にとっては、
この2つがあれば十分なのです。
鞍上の北村宏司騎手と抱き合って喜ぶ北島三郎さんの姿を見ながら、
「競馬とは何か?」を再認識しました、と書くとちょっと大袈裟かな?
でも競馬を長く見続けていると、
つい忘れがちになる「当たり前の話」を思い出させてくれたような・・・。
という事で、22日(日)は中山競馬場で過ごしていました。
本格的な春の訪れを感じる気候の中、
このスプリングSが終わるまでは、
今抱えている悩み事について色々と考え続けていたのですが、
レース後の北島三郎さんの姿を見て、少し視界が開けたような気持ちになりました。
もちろん、その悩みはそんなに簡単に解決するようなものではないのですが、
ちょっとだけ気分が楽になったというか・・・。
極めて個人的なことですので、詳しくは書きませんが、
この日、「中山競馬場に行く」という判断は大正解でした、
とだけ書いておきたいと思います。
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