マイタイザン(1番人気)が逃げ、
エイシンニシパ(2番人気)が直後の2番手を追走する展開となった、
16日(木)の園田11R兵庫ダービー。
映像でもはっきりとわかる程の激しい雨の中での一戦は、
2周目の3コーナーからレース展開も激しくなった。
この2周目の3コーナーで、前を行く人気馬2頭の馬体が完全に並ぶ形に。
そして4コーナーの手前でエイシンニシパの方が前に出る。
そして最後の直線へ。
完全に抜け出した形となったエイシンニシパの鞍上は、
「胴黒・袖赤」の吉村智洋騎手(兵庫)。
誰もが手にしたい「ダービージョッキー」の称号が目の前に見えている。
吉村智洋騎手はきっとその夢を見たに違いない。
だが次の瞬間、吉村智洋騎手にとっても、園田競馬場に集まったファンにとっても、
信じられない光景が飛び込んできた。
馬群の外から「橙・胴白山形一本輪」の勝負服が猛然と追い込んできた。
ノブタイザン(6番人気)に騎乗の木村健騎手(兵庫)である。
2011年のオオエライジン、2012年のメイレディ、2014年のトーコーガイア、
そして昨年のインディウムと、
過去に4回も「ダービージョッキー」の称号を手に入れた「ダービー男」が
近走不振のノブタイザンから鋭い末脚を引き出したのだ。
そして木村健騎手はゴール板通過の瞬間、
高々と左手を上げ、5度目となる兵庫ダービー勝利を喜びを表現した。
勝ちタイムは2分1秒6(ダート1870メートル、馬場状態は重)。
吉村智洋騎手とエイシンニシパはクビ差の2着。
この結果に「早仕掛けだった」などといった敗因を求めてはいけない。
「運がなかった」と表現するしかない2着だった。
3着にはトウケイヘイゾウ(9番人気)が入り、
4コーナー手前で脚色が一杯となったマイタイザンは7着。
ハタノキセキ(3番人気)は見せ場なく8着だった。
勝ったノブタイザンはディープスカイ産駒の3歳牡馬。
ディープスカイは2008年の日本ダービー優勝馬である。
昨年の園田ジュニアカップに続く2つ目の重賞勝利が、
「ダービー馬」として後々まで語り継がれる勝利となった。
通算では4勝目。
昨年12月にはJRA・阪神競馬場のシクラメン賞に挑戦している(9着)。