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2010年8月16日(月) 盛岡競馬場

盛岡競馬場は天候回復

馬場状態

朝、盛岡に到着した時は雨が落ちていました。
しかしレースの頃には天候は急速に回復、
夏の日差しが降り注いでいました。
馬場状態ですが、
ダートコース・芝コースともに朝は重馬場でしたが、
8R以降は稍重に回復しました。

この日のメインレースは
夏のダート6ハロン戦での熱き戦い、
クラスターカップ(Jpn3)。
上位人気馬をご紹介します。

サマーウインド

1番人気はサマーウインド(JRA)。
今年は根岸S、そして前走のプロキオンSで
いずれも2着。
昨年、道営からJRAに復帰して以降は
連を外していません。
その活躍ぶりがこのレースでも高く評価されました。



 
ミリオンディスク

2番人気はミリオンディスク(JRA)。
6月の北海道スプリントカップを制して以来の
実戦となります。


ガブリン

3番人気はガブリン(JRA)。
今回は地元岩手の菅原勲が手綱を取ります。


向正面

レースはサマーウインドが好スタートを決めてハナに立ちます。
ミリオンディスク、ナカヤマパラダイス(大井)が
続く形となりました。


3~4コーナー中間

4コーナー

3コーナー過ぎから古豪メイショウバトラー(JRA)が
果敢に前に上がっていき、
4コーナーでは先頭に。
場内が一瞬どよめきました。


サマーウインドが再び先頭に

サマーウインドが先頭でゴール

しかし、地力ではやはり上位人気馬の方が上でした。
直線で再びサマーウインドが
メイショウバトラーを交わして先頭に。
そのまま後続との差を広げていきます。
ゴール板を先頭で駆け抜けたのはサマーウインド。
鞍上・藤岡佑介はゴール板手前で
既に手を上げていました。
2着にミリオンディスク、
3着にメイショウバトラーが入り、
ガブリンは4着に敗れました。

レース結果(NAR公式サイトより)




サマーウインドと藤岡佑介

サマーウインド


両手を上げて声援に応える藤岡佑介

表彰式

勝ちタイム1分8秒9は
盛岡・ダート1200メートルのコースレコードとなります。
これまでのレコードタイムは
ディバインシルバー(JRA)が2003年の
クラスターカップでマークした1分9秒8。
この大幅なレコードタイム更新を見る限り、
このサマーウインドの勝利は完璧なものであったと
言えるような気がします。
JBCスプリントへと繋がるダート短距離戦線に
面白い存在が出現したと言えるでしょう。


ところでこの優勝したサマーウインドのオーナーは
ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン。
いわゆる「一口馬主」のクラブ法人です。
恐らく出資している会員さんの中にも
この日、盛岡競馬場に足を運んだ方が
いらっしゃることでしょう。
中には初めて盛岡競馬場に来た、
という方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、同馬とは関係なく、
このレースに出走したJRA所属の人馬を
応援に初めて盛岡競馬場へ、
というケースもあるかもしれません。
この日の岩手競馬とその関係者たちは、
果たしてこうした人達に、
「また盛岡に来たい」と思わせる取り組みを
何かやっていたでしょうか?

私にはとてもそんな取り組みが
行われているようには思えませんでした。
ただ普通に普段通りの下級条件戦が
組まれているだけの1日でした。
「未来のメイセイオペラ」が走るかもしれない
2歳馬戦もありません。
クラスターカップ以外に全く見どころのない
1日でした。
そのクラスターカップにしても
地元岩手馬の出走は僅か1頭。
(本当は2頭でしたが、
1頭は競走除外になりました)
もっとも出走していても
岩手の馬が1分8~9秒台の競馬が出来るとは
とても思えませんので、
見どころにはならないのかもしれませんが。

岩手競馬に感じられない「取り組み」の
参考例を一つ紹介します。
この前日に帯広競馬場で行われた
ばんえいグランプリの現地レポートで、
スピードスター賞、
スピードトライ賞というレースを取り上げました。

7Rスピードトライ賞

(スピードトライ賞)

スピードスター賞

(スピードスター賞)

斤量を普段のレースよりも軽くすることで、
スタートからゴールまでノンストップのレースを展開し、
その「スピード」を競い合うことを目的に考えられたレース
ではないかと思われます。
私個人はばんえい競馬というものは
スピードよりもパワーを競うものだと思っていますので、
こうしたレースの存在は少々違和感を感じます。
それでもばんえい十勝を評価しなければならない点が
あるように思えます。
そして、ばんえい競馬の新たな一面をこうしたレースによって
何とか引き出そうとしている点。
そしてその試みをお盆休みで
普段は足を運ぶことができない人たちの前で
披露している点。
主催者のチャレンジ精神を感じました。

こうした意気込みが
この日の岩手競馬関係者に
あったでしょうか?
盛岡競馬場には他の地方競馬にはない
「芝コース」という大きな武器があります。
ところがこの日、
芝コースで行われたレースはわずか1レース。
ダート主体の地方競馬において、
競走馬の新たな可能性を引き出すケースもある
芝コースでの競馬を、
岩手競馬は増やそうと取り組んだことがありました。
しかし、その取り組みは今、
どうなってしまったのでしょうか?
いつもとは異なる競馬ファン層が足を運ぶ
ダートグレードレース当日にこそ、
こうした「岩手競馬の多様性」を
見せるべきなのではないでしょうか?
もちろん、芝コースの競馬でなくても構いません。
新たなファン層を獲得できる可能性のある日に、
何らかのアピールをやっていたでしょうか?

岩手競馬の広報・広告戦略にも
疑問があります。
私のサイトは岩手では比較的、
見てくださっている方が多く、
盛岡・水沢両競馬場に行くと
岩手競馬について様々な意見を
語ってくださる方も何人かいます。
今回、あるベテランの競馬ファンの方から、
岩手競馬のPR関連のメディアに登場する
ある出演者について、
こんな不満の声を聞きました。

「血統やレースの展開等、
競馬に関して深く学ぼうとする気が感じられず、
ただワーワー騒いでうるさいだけ。
あんな情報を参考に馬券を買おう、
などという人がいる筈がない。
カネと時間の無駄だ。」

「競馬について深く学ぶ」という点については
私も人の事は言えない部分がありますので、
あまり言及しません。
しかし、この出演者がダートグレードレースや
地方競馬における交流競走の際、
相手関係も全く考えずに、
やみくもに岩手競馬所属馬を「本命」とする姿勢には
若干の違和感を抱いていました。
これが本当に「岩手競馬の応援」になるのでしょうか?
かつて「参入」を目指した日本ユニシスにまで
指摘を受けた「レースで勝とうとしない」
馬主・厩舎関係者たちを甘やかす結果になっては
いないでしょうか?
こうした内容の広報・広告展開を
資金面等で支えている企業などにとっては
満足な内容なのかもしれません。
しかし普段、競馬場やテレトラックに足を運ぶ人たちは
こうした内容に疑問を抱き始めています。
その事を当事者の方々は理解されているでしょうか?

中央競馬でも、地方競馬でも
よく議論になる話として、
「競馬は誰の為にあるのか?」
というものがあります。
岩手競馬は果たして誰の為にあるのでしょうか?

A.馬主・厩舎関係者の為

B.協賛企業・馬券発売を受託している
インターネット関連企業の為

C.競馬関連メディアを中心とする
報道関係者の為

D.馬券を買うファンの為


今の岩手競馬はBにとっては満足できる
存在となっているような気がします。
A・Cには不満もあるかもしれませんが、
それでもベクトルは彼らの方に向いているように
私には思えます。
でもDについては果たしてどうでしょうか?

A・B・C、この3つがないと
もちろん競馬は成り立ちません。
しかしDも競馬を成り立たせるには
大切な要素である筈です。
そのことが岩手県競馬組合をはじめ、
岩手競馬に関わる人達は
本当に理解出来ているでしょうか?

私はこれまで2004年の
「岩手競馬のあり方懇談会」騒動以来、
岩手競馬の存続を応援し続けてきました。
それは岩手競馬に関わる多くの人達が
「競馬存続」の為に頑張っている、
それが理由の一つでもありました。
しかし今の岩手競馬は、
当事者たちがその「存続」の為に頑張っているでしょうか?
この点に若干の疑念を抱き始めています。
また再び岩手県議会、盛岡・奥州市議会で、
存廃問題が議論され、
存続が危うくなった場合、
私はこの「岩手競馬の存続」を支持することが
出来るでしょうか?
そもそも私は岩手県民ではありませんから、
語る資格すらないかもしれません。
しかし、盛岡・水沢でお会いする方々の
様子を見ていると、
「目の前で馬が走ってくれなくても、
JRAと南関東の窓口さえあれば、それで十分」
という声が大勢になる日が来るのも、
時間の問題ではないように、
私には思えます。



地主側、岐阜県地方競馬組合側双方がようやく「和解」への道を
歩み始めた笠松競馬場土地明け渡し訴訟。
原告地主側が勝訴しても
笠松競馬が廃止となり、
他に使い道のない土地が返還され、
固定資産税だけが発生する。
そんな意味のない訴訟だっただけに
「和解」は当然の選択だったと思う。
だが、この訴訟を通して
考えなければならない点は残る。

そもそもこの訴訟、
「土地の明け渡し」が目的だったことを知らずに
参加していた地主が「目的」としていたものは
「賃料の引き上げ」だった。
つまり、多くの地主は「賃料」について、
組合側に不満を持っていたということなのだろう。
「競馬存続」のために強いられた「痛み」、
その「痛み」はいつまでも抱えたまま、
という訳にはいかない。
その先に「明るい展望」があるからこそ、
耐えることが出来る「痛み」なのだ。
「明るい展望」を誰も示すことが出来ずにいるのが現状だ。

「競馬場以外に使えない土地」
これは途中で訴えを取り下げた地主を見ても分かるとおり、
今回の「和解」の大きなポイントになった。
恐らく、今後の「競馬存続」を考える上でも
大きなポイントになるだろう。
だが、この1点ばかりが「存続」の根拠として
意味を持ち続けるようだと、
仮に笠松競馬がこの先、10年、20年と存続したとしても
その「笠松競馬」という存在は地元で「悪者」扱いを
受けるものに変わってしまう可能性もある。
「地方競馬は存続させるのも地獄。
廃止させるのも地獄。」
かつて上山競馬が廃止となった時、
色々な人から聞かれた言葉である。
笠松の場合、
この地主側から見れば「廃止」でやってくる「地獄」の
リスクが大きい。
だから「存続」という「地獄」を選ぶ、という話なのかもしれない。
でも「存続」も「地獄」なのだとしたら
それは悲しむべきことだ。
「競馬好き」にとって
「競馬」が「悪者」「地獄」呼ばわりされるのが
耐えられない話であるのは言うまでもない。
だが「競馬好き」ではない人にとって
「悪者」「地獄」が地域に存在するというのは、
「競馬好き」以上に全く理屈に合わない話に
感じられるものなのではないのか?

大事なことは「地獄」をどうやって「天国」に変えるか、
を話し合うことである。
これだけ経済情勢が冷え込んでいる中、
この議論をするのが困難な状況なのかもしれない。
だが今回の訴訟に関する一連の報道、
そしてこの訴訟とは無関係に馬主や厩舎関係者、
更に地元ファンなどから直接的、あるいは間接的に
聞こえてくる話の中に、
ある一つの共通点が浮かび上がってくる。
それはこんな嘆きだ。

「岐阜県地方競馬組合は我々の意見、提案を
しっかり聞いて、運営に役立てようとしていない。」

私は地元の人間ではないのでその現状については
あまりよく知らない。
だが多くの立場の人が共通して同様の話をするということは、
組合に対し、相当な不満が溜まっているということではないのか?
仮に急に「天国」にはならなくても
「天国」へ向かう取り組みが進行形の状態なら
「地獄」の中にある「痛み」にも耐えられる人は多い筈だ。
そうではないから、こんな訴訟に発展するのではないのか?

当ニュースが昨年11月18日(火)付で紹介した記事がある。

松原秀安・新岐南町長 笠松競馬存廃問題「単年度赤字での廃止は疑問」(2008.11.18)

当時の松原秀安・岐南町長の主張が正しいと
言うつもりはない。
「三年」というならその「三年」間のシナリオを明確に書いて
示さなければ意味はないからだ。
だが「単年度の黒字」だけのために、
「目先」だけしか意識のない「守り」の運営で
果たして将来の「天国」は見えてくるだろうか?
その点でこの松原町長の意見のような話が
もっと議論されてもいいように思える。
「税金投入」以外の選択肢をもっと考える必要があるのは
言うまでもないが、
タブー視すべき意見ではないと私は考えるのだが、
どうなのだろう?

次回の和解協議は3月27日(金)。
焦点となっている2011年度以降の賃料について
いい話し合いの上、決着することはもちろんだが、
原告地主はもちろん、馬主、厩舎関係者、ファンをも含んだ、
笠松競馬を「天国」にするための方向性が
(その方向性に多くの人が納得するものが)
岐阜県地方競馬組合から示されることを望みたい。

「JRAサマーシリーズ」と銘打ち、
「サマー2000シリーズ」「サマースプリントシリーズ」
「サマージョッキーシリーズ」を開催する。
そして今年はこの時期から
3連単を全レース発売に切り替えた上に、
新馬戦に「メイクデビュー」という愛称まで付けた。
注目度、売上ともにどうしても落ちてしまう「夏競馬」。
JRAもその対策に必死な様子が感じられる。

今年の「夏競馬」がスタートした直後の6月30日(月)、
「週刊競馬ブック」の「一筆啓上」で、
日経・野元賢一記者が「夏季振興策を巡って」
というタイトルでこの「夏競馬」をテーマに論評していた。
この中で野元記者はJRAの「通年志向」を批判、
1年間の競馬にメリハリをつけることを主張。
そのコラムの中でこんな指摘をしている。

-こう考えると、夏競馬の振興といっても、
おのずと限界がある。
毎週の競馬を見ていれば、
番組の大半は編成終了が迫る3歳未勝利戦と、
最下級条件戦。
スターの大半は夏休みに入り、
材料といえば新馬戦程度。
当然、売上も少ないが、
人馬の移動経費の分、
4大競馬場よりも高コストだ-


野元記者はこの時期の「振興策」の限界を指摘している。
それでもコラムの最後に彼なりの「振興策」を
紹介していたのだが・・・。

この「週刊競馬ブック」発売後、
私は福島、函館、札幌、新潟という、
4つの「夏競馬」の舞台に足を運んでみた。
競馬場内は当然、地元の方が多い。
その「地元」と言っても
例えば福島なら、
隣県の宮城、山形はもちろん、
岩手や青森からも車を飛ばしてやってくる。
新潟も富山や石川、秋田などの県からの
来場者が少なくないことは
駐車場のナンバープレートを見るとすぐに分かる。
JRAは競馬場のある、なしに関わらず、
「全国」を対象に発売網を整備している。
地域によっては、
「夏競馬」は生で「競馬」を見る事ができる
数少ない機会であることを示しているのだろう。
恐らく夏の小倉競馬場には
同様に九州各県から人が集まっているに違いない。

一方もうひとつ、どの競馬場でも気が付くのは、
東京、中山で見かける人の姿が見られること。
福島、新潟の駐車場には
首都圏からの車も数多く見られた。
私自身も含めて、こうした競馬場に足を運ぶのは、
「旅行」のレベルと言える人が大半であるに違いない。
普段、4大競馬場(東京、中山、京都、阪神)の中には
「夏競馬はお休み」という人も少なくない。
そのような中、「夏競馬」の現場に
足を運んでくれるファンは、
「秋競馬」以降もコアな、ヘビーなファンであり続けて
くれる可能性は高い。

地元のファンに数少ない「競馬を見る機会」を提供する、
そして秋以降の優良なファンの獲得、形成という目的に、
「夏競馬」が機能していると見る事はできないものか?
そこには「売上」だけでは語ることのできない要素が
含まれているように思えるのだが。
同じ話を経営状態が厳しい地方競馬にするのは
「非常識だ」と言われかねないが、
JRAならまだまだ「売上」以外の効果を語ることは
無意味ではないだろう。
その前提で物事を考えることはできないものだろうか?

各地の競馬場を見る限り、
独自にその試みが行われていることが
感じられる。

福島での騎手交流イベント


函館での騎手交流イベント

新潟での騎手交流イベント

それぞれの競馬場でチャリティーゼッケン販売などの形で
騎手交流イベントが行われた。
そのレベルは4大競馬場でも見られないほど、
距離感の近いイベントだったように思われた。

福島での馬場開放イベント

 
函館での馬場開放イベント

馬場開放イベントも4大競馬場にはない
競馬との「距離感」を縮める役割を果たしているように
私には思えた。
普段は4大競馬場を中心に足を運ぶ人でも
ここでは少し違う体験が出来る。
これは秋に向けてのヘビーファン形成、
場合によってはつなぎ留めに大きな役割を果たすに違いない。

2010年にリニューアルオープンする函館競馬場は
「リゾート地の開放感あふれる競馬場」を
そのコンセプトの一つとしているという。
「リゾート」という発想そのものが
これまでの競馬場にはなかったもので
どのようなファンを
函館競馬場に集めたいと考えているのかを
想像すると、
「サマー〇〇シリーズ」や「メイクデビュー」などと
いうものが必要か、否か見えてくるような
気がするのだがいかがだろうか?

今日、7日(日)の新潟・小倉両2歳Sで
競馬の暦の上では「夏」が終わる。
JRAにはこの「夏」を「売上」だけではなく、
もっと広い視点で総括して頂きたい。
「夏」の持つ意味は
4大競馬場の芝コース保護だけでも
「暑さ対策」だけでもない、と私自身は考える。

岩手県競馬組合議会は2日(火)、
調査特別委員会を奥州市役所内で開き、
民間委託に関する交渉が難航していると見られている
県競馬組合と日本ユニシスの双方から
これまでの協議内容を聴取した。

この中で組合側が「具体的提案」を求めているのに対し、
日本ユニシス側はその前提として、
提案内容について守秘義務契約の締結を求めていて、
その締結を組合側が拒んでいることが明らかとなった。
守秘義務契約の内容の中に、
日本ユニシス側が出した情報について
県競馬組合を構成する岩手県、奥州市、盛岡市に伝える場合、
日本ユニシス側の事前承諾が必要、との部分があり、
この点について組合側が
「組合と構成団体は表裏一体」と主張し、
対立している模様。
この他、組合側が同社に伏せていた情報があることも
明らかとなっている他、
「民間委託」の範囲についても見解の相違があるとのこと。


「合点いかない」 ユニシス、県競馬組合批判(河北新報)


守秘義務契約が前提 組合との亀裂浮き彫り~奥州で競馬議会(09/03)(岩手日日新聞)


拡大協議が難航 岩手競馬民間委託(岩手日報)


-------------------

外から見ていると
分からないことだらけである。
「守秘義務契約」を組合側が結ぼうとしないことも
疑問だが、
一方で、日本ユニシス産業機構研究所・矢島洋一所長の
この発言を見ると、
彼らが「守秘義務契約」締結を主張する点について
非常に滑稽に思えてくる。

〈岩手競馬民間委託〉交渉の行方は 日本ユニシス矢島洋一氏に聞く(上)(盛岡タイムス)

〈岩手競馬民間委託〉交渉の行方は 日本ユニシス矢島洋一氏に聞く(中)(盛岡タイムス)

〈岩手競馬民間委託〉交渉の行方は 日本ユニシス矢島洋一氏に聞く(下)(盛岡タイムス)


日本ユニシスにとって、
現時点での「岩手県競馬組合」は
「商談相手」である筈で、
民間企業がメディアを通して
「商談相手」を批判することは何の意味ももたない筈。
むしろ、マイナスにしか作用しないのではないか。
特に「組合職員不要」を主張するのであれば、
その「組合」を相手にする以上、
こうした主張についての情報は慎重であるべきで、
彼らが主張する「守秘義務契約」の意義が
この時点で既に薄れているようにも思える。
彼らの岩手競馬に対する主張は
私自身、賛同できる部分は多い。
だがこの交渉方法、メディア対応は
あまりにも酷すぎる。
一方で、取材により、こうした彼らの本音を引き出した
盛岡タイムスは高く評価されてよいのだが。

更に言えば、
「レースを勝ちにこない馬主」の話などは
競馬主催者の業務受託に名乗りを挙げた側の
発言としてはいかがかと思う。
確かに問題点として指摘すべきではあるが、
「建前」と「本音」の部分が微妙に絡む問題で
一般ファンや馬券予想メディアならともかく、
「主催者」の立場で安易に語るべき話ではない。

こうした話が表に出てくる現状を考えると
私の見方はどうしても
「日記」に書いたこの話になってしまう。

「足元を見る」話?でも仕方がない(KANKANの新ネット競馬屋日記)

民間企業として背負えるリスクを考慮するのは当然だが、
その部分ばかりがあまり表に出てきた上に、
相手の事情を見透かしたような話まで出てくると
その「やる気」に疑問符を付けざるを得ない。

だがこれは日本ユニシスが悪い訳ではない。
こうした「日本ユニシス」を交渉相手に選んだ
岩手県競馬組合の責任である。
何故、「日本ユニシス」だったのか?
最終提案があったのは同社と地元企業の2社と聞いているが、
その中で日本ユニシス側の提案について何が良かったのか。
また最終提案で採用されなかったもう1社、
更には最終提案に至らなかった企業の提案と
日本ユニシス案では何が違っていたのか?
そのあたりを判断し、決定を下したのは
岩手県競馬組合の筈。
その責任を自覚するとともに、
その経緯を明らかにするなり、
踏まえて交渉に挑むなり、
といった対応が岩手県競馬組合に求められる気がするのだが・・・。

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プロフィール

菅野一郎
(かんのいちろう・本名同じ)
「もっと競馬をやりたいな」で、
「第1回Gallopエッセー大賞(2005年)」において、
佳作を受賞。
現在、競馬読み物Webサイト
「WEEKEND DREAM」管理人を務める。
時には厳しく、時には温かく愛情を込めて、「競馬の未来」を語ります。

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(livedoor Blog使用・2008.8.2まで)

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