2011年5月22日(日) 東京競馬場
JR府中本町駅からの直通通路を通り、
東京競馬場の入場門に入った一帯が、
この日は元気な声といい香りに包まれていました。
この西門2階では
東日本大震災被災地への応援企画として、
青森県と茨城県の物産展が開かれていて
多くの注目を集めました。
馬産地でもある青森県、
美浦トレーニングセンターがある茨城県、
いずれも競馬とは深い関わりのある地域です。
ですが、こうした地域にどんな名産品があるのか、
あるいは地元の産品を加工したものにどんなものがあるのか、
競馬好きでもあまり知らなかったのではないでしょうか。
きっかけが震災というのはあまりいい事ではないのかもしれませんが、
こうした機会を持つことで
「競馬をやっていたから知ることができた事・出会うことが出来た人」が
増えるのは「競馬」をやっていて良かったと思える瞬間のように思えます。
次週の28日(土)・29日(日)には
同じ場所で今度は福島県の物産展が行われます。
福島競馬場があり、
競馬好きにとっても非常に身近な地域であり、
震災の影響と原発事故の影響に苦しむ地域でもあります。
あの「浪江焼きそば」も登場するそうです。
この日の東京競馬場は
メインレースのオークス以外にも注目の3歳馬戦が組まれました。
6Rの3歳500万下・ダート1400メートル戦は、
Indian Charlie産駒のアメリカ産馬インディーズゲームが勝って、
デビューから2連勝。
脚抜きの良い馬場だった前走の未勝利戦よりも
時計はかかりましたが、
この危なげない勝ちっぷりは
今後に楽しみを抱かせるものとなりました。
「ダビスタ」でお馴染みの
薗部博之オーナーと宗像義忠調教師のコンビで
思い出すのはバランスオブゲーム。
このインディーズゲームもバランスオブゲーム同様、
重賞戦線を賑わせる1頭となるでしょうか。
8Rは3歳500万下・牝馬限定戦のカーネーションカップ。
ディープインパクト産駒のサクセスシルエットが
未勝利戦に続いて連勝となりました。
未勝利戦を勝ち上がるのに時間を要しましたが、
この連勝で今後への楽しみが広がった印象を受けます。
夏の間に更に力をつければ、
秋には楽しみな存在になっているかもしれません。
既にオークス、ダービーの時期になってしまいましたが、
秋には主役になっているかもしれない3歳馬たちが、
この時期の条件戦を走っています。
そんな姿を見るのも、
この時期の楽しみです。
朝、東京競馬場に到着した時は、
雲ひとつない快晴でした。
しかし徐々に雲が多くなり、
東京11Rオークス(G1)の出走馬が
パドックに登場する頃には雨粒が落ちる状況に。
例年のオークスと比べて、
パドックが閑散としていたのは雨の影響でしょうか。
もっともこの日の入場者数は
58,488名(対前年比90.6%)とのこと。
前週の「アパパネVSブエナビスタ」で注目を集めた
ヴィクトリアマイルに比べると、
確かに注目度が落ちるのは
仕方のないところなのかもしれません。
それでもここまで落ち込むほどの顔ぶれでもないように
思えたのですが・・・。
単勝1番人気はマルセリーナ(2.2倍)、
2番人気はホエールキャプチャ(3.7倍)と桜花賞1・2着馬に
人気が集まった今年のオークスですが、
終わってみればホエールキャプチャは3着、マルセリーナは4着。
原因は距離なのでしょうか?
それとも馬場だったのでしょうか?
勝ったのは逃げたピュアブリーゼを直線で交わした
エリンコートでした。
勝ちタイムは芝2400メートル2分25秒7。
雨でこの次のレースから発表が稍重になるほどの状態だったことを考えると、
この時計は速いと思います。
エリンコートはデュランダル産駒。
1200~1600メートルのG1を制している父のスピードが
活きた結果だったということでしょうか。
それでもこの血統の為に
2400メートルという距離への対応に不安を感じた人も多かったのか、
単勝オッズ37.2倍、7番人気という低評価でした。
初の重賞タイトルがG1となったエリンコート。
500万下、忘れな草賞、そしてこのオークスと3連勝の形となりました。
これがエリンコート同様、G1初制覇となった笹田和秀調教師、
クラシック初制覇となった後藤浩輝騎手と並んで
表彰台に立った山田泰誠調教助手の姿に一瞬、
場内からどよめきが上がりました。
騎手時代はメジロパーマーとの名コンビで知られましたが、
今度は「馬を作る立場」でのG1勝ちとなりました。
個人的には2着のピュアブリーゼが印象に残りました。
1000メートル通過60秒7は
この距離を考えれば緩い流れとは言えないと思います。
フローラS3着馬らしく、
雨による馬場の悪化を味方につけたのかもしれませんが、
この逃げ粘りは今後に向けて覚えておくべきではないかと思います。
ところでこのオークスのレース直後に審議ランプがつきました。
最後の直線走路で
スピードリッパーの進路が狭くなったことについての審議でした。
パトロールビデオを見ると
内側にヨレたエリンコートがスピードリッパーとぶつかっている様子が
はっきりと見えました。
それでも「失格及び降着はなし」。
エリンコートの鞍上・後藤浩輝騎手は
スタンドで馬場を照らすために点灯されたライトに馬が驚いた為、とのこと。
確かに修正の為の行動を取っているのは理解できますが、
それでもこれまで降着となった事例との比較で考えると
納得できない人も多いのではないでしょうか?
場内ではそんな不満を口にする人も見られました。
後藤浩輝騎手には過怠金7万円が科されています。
2011年5月アーカイブ
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2011年5月15日(日) 東京競馬場
前週のNHKマイルカップ同様、
この日の東京競馬場上空も青空が広がっていました。
但し少々風が強く、
新聞やマークカード、ビニール袋などが
舞い上がる1日でした。
前日の14日(土)より、
盛岡競馬場で岩手競馬の2011年度シーズンが開幕。
約1ヶ月半遅れのスタートとなった岩手競馬の馬券は、
岩手競馬の場外発売所となっている
東京競馬場の101投票所でも発売されました。
この15日(日)は私も何度か足を運び、
馬券を購入しました。
開門直後に岩手競馬の専門紙を買いに行った時に、
中にいた初老の警備員さんがお客さんと
こんな会話をしていました。
「何とか開幕して、
ここ(岩手競馬場外発売所)にも
人が来るようになったけど、
いつも来てくれる人の姿がないと安心出来ないね」
震災直後はJRAや他地区地方競馬の一部も
一時は開催中止が相次ぎました。
しかし徐々に再開して「日常」を取り戻す中で、
岩手競馬は「被災地」でもある為に
再開までに2ヶ月以上を要することになりました。
関係する人たちが「忘れられているのではないか?」と
不安を感じるのは当然の事でしょう。
この101投票所には確かに「常連」と言えるほど足を運んで、
岩手競馬の馬券を買っている人たちがいます。
競馬組合の職員や警備員といった人たちが
こうした「常連」さんの姿を見ないと安心出来ない、
という気持ちは理解できます。
地元の競馬ではないのですし。
この日の101投票所は昨年まで目にしていた、
いつもの「岩手競馬場外発売所」の状況に
戻っていたように思えました。
前半や中盤のレースでは閑散とした静かな場所で、
黙々と馬券を買っている「常連」さんの姿が目立ち、
JRAの最終レースが終わった後になると
「第13R」での逆転を狙おうと集まり、
岩手競馬の最終レースの馬券を買う為に
自動発券機に列を作るのも、
昨年までと一緒でした。
この場所にも「日常」が戻ってきたと言えるかもしれません。
でもそんな「日常」のままでいいのでしょうか?
元々あった経営面での課題に、
震災による被害からの復旧という新たな課題が
積み上げられた形となったのが今年の岩手競馬です。
先週のNHKマイルカップの現地レポートの際に、
私はこんな事を書きました。
本来ならば、
この日にこうしたPRがもっと行われるべきではないでしょうか?
もちろん、岩手県競馬組合の職員などが、
東京に出張してビラ配りなどというのは難しいことなのかもしれません。
だからこそ、手を差しのべるべき立場にいるのはJRAだと思います。
初日となった前日14日(土)については分かりませんが、
この15日(日)については何もありませんでした。
先週も書きましたが、
JRAはこの101投票所について
PR等を手伝わなければならない義務はありません。
それでも東日本大震災の被災地での競馬再開に何もしないというのは、
寂しい事のように思えます。
まだ投票所が閑散としていた時間帯に
50代の男性二人組が
発券機にJRAのマークカードを入れようとして、
職員に「ここは岩手競馬の発売所で、JRAは発売していないのです」と
言われている光景を見ました。
恐らくベテランの競馬ファンで、
東京競馬場にも何度も足を運んでいる人だと思います。
そんな人でも
この場所が岩手の馬券を売っている場所であることを知りません。
こうした様子を昨年も何度か目にしました。
設置されてからそれなりの年月を経た場所の筈なのですが・・・。
それがこの場所の現状です。
岩手競馬の馬券を買うことが被災地支援につながる今こそ、
こうした状況が改善されるきっかけとすべきなのですが、
そんな兆しは全く感じられません。
震災以降、
首都圏では岩手県をはじめとする東北地方各県のアンテナショップには、
東北地方で生産された食料品を買って
被災地を応援しようとする人たちが訪れて賑わっていると聞きます。
この東京競馬場101投票所は
「岩手競馬のアンテナショップ」のようなところだと思います。
ならば昨年以上に盛り上がる場所でなければならないのではないでしょうか。
盛岡の最終レースの頃、
101投票所には古谷剛彦さんや土屋真光さんといった
競馬メディアで活躍されている方々の姿も見られました。
こうした方々はこの状況をどうお考えなのでしょうか。
古谷さんはTwitterで盛岡の最終レースに多くの人が集まっていることを
ツイートされていましたが、
これは「いつもの事」でしかありません。
今、岩手競馬に必要とされているのは「いつもの事」以上の何かでは
ないのでしょうか。
101投票所に「日常」が戻ってきたことを喜ぶ声もありますが、
私は反対にこの場所の「限界」を感じました。
ご存じの方も多いと思いますが、
東日本大震災とは無関係に、
福島競馬場では岩手競馬場外発売所が閉鎖されました。
仮に震災がなく、
いつものように福島競馬場で競馬開催が行われていたとしても
今年度から福島では岩手競馬の馬券を買うことは出来ません。
この東京競馬場の101投票所も場合によっては同様の決断をして、
その経費を被災施設の復旧に回した方が
賢明であるように思えます。
この場所の「常連」さんには申し訳ないですし、
私自身も「岩手競馬」について勉強した場所なのですが、
それが「岩手競馬」の為になるのならば、
その決断を受け入れたいと思います。
岩手競馬の話が長くなってしまいました。
この日のメインレース、
ヴィクトリアマイルに話を移そうと思います。
昨年の年度代表馬でドバイ帰りのブエナビスタが
単勝オッズ1.5倍と断然の支持を集めて1番人気。
昨年の牝馬3冠馬アパパネが4.1倍で2番人気。
戦前からこの2頭の「直接対決」が話題となっていました。
実績面からもこの2頭が抜けていたということで、
3番人気のレディアルバローザは11.7倍。
ブエナビスタとアパパネ。
レースもこの2頭の位置取りに中心が集まりました。
この2頭のうち、
前にいたのは常にアパパネでした。
直線でも先に追い込んで先頭に躍り出たのはアパパネの方。
ブエナビスタはアパパネの直後でマークするような形で追走しましたが、
ゴール板前でもアパパネを交わすことは出来ませんでした。
アパパネがクビ差先着する形で優勝となりました。
勝ちタイムは芝1600メートル1分31秒9。
このレースで逃げたオウケンサクラが前半3ハロン33秒5、
1000メートル通過55秒9というハイペースで飛ばしたせいか、
1分32秒を切る決着となりました。
3着はレディアルバローザ。
2着のブエナビスタとのクビ差は大健闘と言うべきでしょうか。
それともブエナビスタがマイル戦では距離不足になっていると
考えるべきなのでしょうか。
ゴール板通過後の蛯名正義はガッツポーズ。
震災後、再開された関東地区の中央競馬では、
皐月賞でも、NHKマイルカップでも、
優勝馬のウイニングランは行われていませんでしたが、
この日のアパパネと蛯名正義は
満員のファンの前でウイニングランを披露。
あのブエナビスタを破った事を
陣営が喜んでいる様子が感じられました。
アパパネはキングカメハメハ産駒の4歳牝馬。
昨年の牝馬3冠(桜花賞、オークス、秋華賞)の他、
2009年には阪神ジュベナイルフィリーズを制しており、
G1タイトルは5つ目となります。
この日の東京競馬場のレース結果には
ある一つの特徴があります。
このヴィクトリアマイルを制したアパパネを含む
1Rから最終12Rまで全てのレースにおける勝ち馬が関東馬でした。
京都や阪神などの競馬場で関西馬が全レースを勝ち上がることは
決して珍しくありませんが、
長く「西高東低」の状況が続き、
更にG1デーで関西馬が多数参戦している中でのこの結果は、
注目すべきかもしれません。
東日本大震災直後、関東地区の競馬開催が中止となり、
阪神競馬場、小倉競馬場のみで中央競馬が行われていた時、
美浦から遠征した関東馬が馬券圏内を賑わせて
関西のファンを驚かせたことがありました。
茨城県にある美浦トレーニングセンターも、
一部の施設が被害を受け、
一時は断水になったという「被災地」です。
美浦の人馬達も困難を乗り越えて
「結果」を残そうと懸命な取り組みが続けられています。
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前日は雨の影響もあった東京競馬場ですが、
この日は青空が広がりました。
馬場も朝から芝・ダートともに良馬場でした。
「夏の訪れを感じる」と書くと
少し大げさかもしれません。
それでも場内には半袖姿の来場者も目立つなど、
2週間前の皐月賞の日から
季節が確実に移っているのだと実感させられます。
そんな気候の東京競馬場ですが、
レースの合間には同時開催が行われている
新潟競馬のファンファーレがモニターテレビなどから
聞こえてきます。
首都圏に住んでいる人間にとって、
新潟・福島のファンファーレを聞くと思い出すのは夏競馬。
既に発表されているとおり、
残念ながら今年は夏の福島競馬が震災の影響により
中止となってしまいました。
例年、夏の福島競馬の開催が近くなると、
東京競馬場では福島競馬のPRを兼ねて
物産展などが行われていたのを覚えています。
また古い話ですが、
1996年に福島競馬場のスタンド改修工事によって
夏の福島競馬が中山競馬場での開催に変更された時、
中山でも福島県の観光PRが行われていたと記憶しています。
震災、原発、風評被害などで
JRAの競馬場がある福島県が大きなピンチを迎えている時です。
競馬開催日の東京競馬場で、
福島県を支援する物産展等のイベントが企画されても
いいのではないでしょうか。
例えばメルマガでも紹介した「福島路ビール」などは、
みちのく福島路ビール
店長日記
営業を再開し、
千葉県内のイベントでも出店しているそうです。
JRAが既に様々な被災地支援活動を実施していることは
承知していますが、
「競馬場がある街」へのこうした形での支援は
福島競馬再開後に新たな需要を生み出すきっかけとなる可能性も
あると思います。
震災に関連する話をもうひとつ。
場内にある岩手競馬の場外発売所には
「盛岡競馬 5月14日(土)から予定通り開催」
の貼り紙がありました。
約1ヶ月半ほど開幕が遅れた岩手競馬は
東京競馬場でも次週より場外発売が行われます。
本来ならば、
この日にこうしたPRがもっと行われるべきでは
ないでしょうか?
もちろん、岩手県競馬組合の職員などが、
東京に出張してビラ配りなどというのは難しいことなのかもしれません。
だからこそ、手を差しのべるべき立場にいるのはJRAだと思います。
確かにJRAが主催する競馬ではありませんから、
JRAが岩手競馬のPRを手助けする義務はありません。
岩手競馬に対して支援金を拠出しているという発表もありました。
それでも東京競馬場に集まったファンの中には
JRAと同様に岩手競馬の馬券を買う人もいます。
「被災地競馬」となる岩手競馬の馬券です。
自分たちの立ち位置などを理由に
PR活動を応援できないというのは、
やや寂しい話ではないでしょうか。
確かに震災以前の場外発売所の状況や
外から見ていて感じるJRAと岩手競馬の関係を見ていると、
そんな事が出来る雰囲気はありません。
それでも競馬場に足を運ぶ人たちは「楽しさ」と共に、
「足を運ぶ意義」を感じることが出来れば、
満足感を得られる筈です。
岩手競馬の開幕週となる次週は
JRAとしても何らかの支援があることを期待しています。
話は変わりますが、
WIN5がスタートして以降、
対象レースとなる準メインレースに
今後の重賞戦線を占う意味で見ておくべきレースが
組まれるケースが増えているように思えます。
この日の東京10Rはオープン特別のブリリアントSが組まれました。
勝ったのは1番人気のキクノアポロ。
今回が昇級戦でしたが、
オープンの壁など全く感じさせず、
2着タマモクリエイトに3馬身1/2差をつけて快勝。
2走前に準オープンの身で川崎記念に挑戦していますが、
陣営の期待の高さがこうした選択になっていることが
今回の結果からも理解できます。
2週間前のアンタレスSを制したゴルトブリッツも
500万下を勝ったばかりの昨年末に
東京大賞典への出走を経験していました。
こうした挑戦の背景にある意味を
馬券検討の際には考える必要があるのではないでしょうか。
この日のメインレースはNHKマイルカップ(G1)。
G1デーですが、
東京競馬場に集まっている人の数は
G2・G3の日とそれほど変わらないような印象を受けました。
発表された来場者数は52,400名(前年比97.3%)。
やはり減っていたようです。
2週間前の皐月賞と比較しても
人が少ないのは明らかでした。
皐月賞当日はパドックでメインレースの出走馬を見るのが大変な状況でしたが、
この日は難なく1頭1頭の馬体チェックが出来る状況でした。
以前、パドックで出走馬の写真を撮っていた時は
G1の日は準メインレースの頃からパドックに貼りつく必要がありました。
皐月賞当日もそんな感じでした。
しかしこの日は準メインレースをスタンドで観戦してから
パドックへ移動しても、
余裕を持って写真を撮ることが出来そうです。
皐月賞当日は混雑で
パドックをあまりしっかりと見ることが出来なかったので
気がつかなかったのですが、
この日のパドックはG1レースではよく見られるある光景が
見られなくなっていました。
G1となるとパドックを周回している出走馬の輪の真ん中で
各馬のオーナーと調教師、騎手らが歓談している姿があるのですが、
この日のパドックではそのような様子は見られませんでした。
自粛ということなのでしょうか?
それとも日頃パドックでレースを見ているファンからのクレームで
止めたのでしょうか?
私は外側からパドックを見る人間ですので、
遠くを周回する馬がこうした関係者がいることで
見えにくくなることに不満を感じていました。
また時々小さな子供が大人の手を引かれることもなく、
馬が周回しているパドックを歩きまわる姿を危ないな、
と思って見ていました。
しかし一方で「オーナーの権利」はどうなるのか?
有力馬主の撤退が相次ぐ状況ですので、
気になる状況ではありました。
1番人気のグランプリボスが4.9倍、
2番人気のコティリオンが5.4倍と
上位人気馬もファンによる絶対的な支持を受けていた訳ではなかったこのレース。
しかし終わってみれば、
この2頭によるワン・ツーという順当な結果となりました。
勝ったグランプリボスは
昨年の朝日杯フューチュリティS以来の勝利でG1・2勝目。
鞍上を務めたオーストラリアのクレイグ・ウィリアムズも
日本では2つ目のG1勝ちとなりました。
今年に入ってからの2連敗は
距離が合わなかったスプリングS、
流れが向かなかったニュージーランドトロフィー、
という結論になるのでしょうか?
いずれにしても先日死亡した父サクラバクシンオーの血を受け継いだ馬が
このマイルG1のタイトルを手に、
海外へ挑むことになりそうです。
2着のコティリオンはスタートで出遅れ。
しかし直線ではその不利を感じさせない強烈な末脚を繰り出しました。
上がり3ハロン33秒4はメンバー中最速でした。
前走の毎日杯でレッドデイヴィスを追い詰めた決め手は本物でした。
3着には4番人気のリアルインパクト。
昨年の京王杯2歳S、朝日杯フューチュリティSでは
いずれもグランプリボスの2着。
今回も逆転することは出来ませんでした。
3番人気のエーシンジャッカルは9着。
ニュージーランドトロフィーで見せた末脚は
今回は不発に終わってしまいました。
最終レース後、
パドックでは日本騎手クラブ主催の
チャリティーオークションが行われました。
今回も高額で落札されるグッズもありました。
落札者はきっとこの日、
馬券代とは別に資金を用意していたのでしょう。
ファンの行動ですし、
被災地支援に使われる資金ですから
素晴らしいことではあり、
批判をしてはいけないのですが、
こうした資金がもう少し馬券の売り上げに回ってくれたら・・・、
と前年比83.6%に終わったNHKマイルカップの売上を見ながら思った
JRAの関係者もいたかもしれません。
その理由を考えるべき時が来ているのだと思います。

