（レポート）アドマイヤフジが中山金杯を制す　現地レポート（2009.1.5）

１月４日（日）中山競馬場





年末年始の首都圏における好天は
この日も続いていました。
馬場状態は芝、ダートともに良馬場。
雨が全く降っていないため、
ダートコースはかなり乾燥している感じでした。






正月らしく、騎手も参加しての鏡割りや、
出初式などが賑やかに行われました。




ＪＲＡでは今年初となるレース、
中山１Ｒ（２歳未勝利、ダート１２００メートル戦）は
コスモオーが優勝。
今年最初の勝ち星を挙げたのは松岡正海でした。

レース結果（netkeiba.comより）


 





この日の明け３歳馬による新馬戦は１鞍でした。
３Ｒのダート１８００メートル戦を制したのは
Giant's Causeway産駒のダンシングクイーン
（牝、美浦・久保田貴厩舎）。
道中２番手から抜け出しての勝利でした。

レース結果（netkeiba.comより）






９Ｒに組まれた寒竹賞（３歳５００万下、芝２０００メートル）は
マンハッタンカフェ産駒のベストメンバー（牡、栗東・宮本博厩舎）
が優勝。
タイムも２分０秒７と上々のものでした。

レース結果（netkeiba.comより）




このレース確定後、口取りの前に、
鞍上の後藤浩輝が携帯電話で話をしている姿がありました。
同馬の関係者からの祝福の電話だったのでは
ないかと思いますが、
やり方次第では競馬の公正確保に重大な影響を与える
会話も可能なのですから、
こうした行為は慎んだ方が良いのでは、
と個人的には思いました。
尚、会話が終わった後、
同馬の関係者に携帯電話を渡していますので、
本人の携帯電話で話をしていたの ではないと
思われます。




この日の昼休みに、
東京競馬記者クラブ賞、民放競馬記者クラブ賞、
日刊スポーツ新聞社制定騎手年間ホープ賞の
授賞式がありました。
表彰を受けたのは三浦皇成。
インタビュー慣れしてきた部分もあるのでしょうが、
１９歳とは思えない堂々とした受け答えには
驚かされました。
「ファンへのメッセージ」が
「明けましておめでとうございます」で始まるあたりは
余裕が出てきた証拠でしょうか。
大勢の人を前にして、
落ち着いて話が出来るのは大物の証だと思います。




それではメインレース、
中山金杯の上位人気馬をご紹介します。




１番人気はオペラブラーボでした。
アイルランドＴ勝ちがあります。




２番人気はヤマニンキングリー。
前走で中日新聞杯を制しています。




３番人気はネヴァブション。
２００７年に日経賞を制しています。




レースはミヤビランべりの逃げで始まりました。
アドマイヤフジ、シャドウゲイトがマークする形となります。
１０００メートル通過は５９秒７、
それほど速いペースではなかったかもしれません。




 

そのせいか、直線に入っても前の馬の脚色は
なかなか衰えません。
アドマイヤフジがミヤビランベリを交わして
先頭に立って粘り込みを図るところを
外からヤマニンキングリーが襲い掛かりますが、
クビ差届かず、アドマイヤフジが先頭でゴール。
３着は同様に粘りを見せたミヤビランベリでした。
ネヴァブションは５着、
オペラブラーボは６着に敗れました。

レース結果（netkeiba.comより）






アドマイヤフジはアドマイヤベガ産駒の７歳牡馬。
昨年のこのレース以来の勝利となりました。
口取り、表彰式には横綱・朝青龍が登場。
代理で生産者賞を受け取り、
場内を沸かせました。